NOTE | 入力レベル | 属性 | フィールド長 | 繰り返し数 |
注記 | 必須1 | 可変長 | 1024バイト | H 128 |
記述文法については、「付録6.5 著者名典拠データの記述文法」を参照のこと。
NOTEフィールドには、データ作成・修正に関する各種情報を記録する。
NOTEフィールドには他のフィールドには記述できないが、各参加機関が必要とする各種情報を記録するために設けられたフィールドである。
典拠形アクセス・ポイントの決定の根拠とした資料が、典拠データを最初に作成する際に用いた目録対象資料である場合は、書名・出版者・出版年及び資料中のどこに記述されていたかを記録する。また最初に典拠データ作成時に用いた目録対象資料ではない場合は、根拠とした資料名・出版者及び出版年若しくは年版の表示又は版の表示を記録する。さらに何らかの資料に拠ったのではなく、本人からの回答、出版者からの回答、推量による記述等の場合にもその旨を記録する。
NOTE:「ウィーン精神」(みすず書房, 1986) の奥付による
NOTE:研究者・研究課題総覧1990年版による
NOTE:生年は「現代日本人名録」(日外アソシエーツ, 1987)による
NOTE:アクセス・ポイントのヨミは推量形
NOTE:ヨミは本人回答による
典拠形アクセス・ポイントの修正、その他の各フィールドの追加・修正に当たって根拠とした情報源を記録する。この注記の詳細は、「第11章 典拠データ修正」の該当条項を参照せよ。
新規に典拠データを作成した後、新たに書誌データとリンク関係を形成しようとする際に、目録対象資料中の著者と典拠データのアクセス・ポイントに示された著者とが同一人物であるかどうかの判断を容易に行えるようにするため、同定識別上必要と思われる著者に対する情報を記録する。
この各種情報は必ずしも目録対象資料中に存在するものである必要はない。各種人名事典等、二次資料であっても構わない。
ここに記録できる情報は可能な限り、広く一般に公開されている情報とし、また必要以上に詳細な情報である必要はない。
資料中の著者略歴や、人名事典から引用する際は、著作権の侵害にならないよう注意する。
同定識別に用いられる各種情報としては次のようなものが考えられる。
また同定識別には直接重要な情報を提供する訳ではないが、NOTEに記録される可能性のある情報として次のようなものがある。
NOTE:九州大学文学部助教授, 文学博士
NOTE:専攻 : 精神医学
NOTE:原子力燃料工業(株)監査役
NOTE:東京第二弁護士会所属, 弁護士
NOTE:翻訳業
NOTE:開業医
典拠形アクセス・ポイントに採用しなかった形で、目録対象資料の規定の情報源に記述されている形を記録した場合は、その根拠となった情報源等を記録する。
NOTE:出版社に問い合わせた結果、漢字の表記形を出版物ごとに変更していると判明
NOTE:国内刊行洋図書に表記されたローマ字形
さらに典拠形アクセス・ポイントに採用しなかった形で、目録対象資料の規定の情報源に記述されていない形ではあるが、参考資料等に記載されており、SFフィールドに記述されたものについてはその形がどのような参考資料によったのかを記録する。
SAFフィールドに記録された情報について、当該データ間の関連を記録する必要がある場合は、その旨を記録する。
HDNG: 藤子, 不二雄||フジコ, フジオ SAF: 藤子, F. 不二雄 (1933-1996) || フジコ, F. フジオ <DA10648408> SAF: 藤子, 不二雄A || フジコ, フジオ A <DA04376380> NOTE: 藤子, 不二雄A, 1934-; 藤子, F. 不二雄, 1933-1996の共有筆名
典拠データ作成時に用いた目録対象資料を典拠形アクセス・ポイントの決定の根拠としなかった場合でも、典拠データを最初に作成した時の目録対象資料についての書誌的情報を記録する。
NOTE:研究者・研究課題総覧1990年版による NOTE:『シェイクスピア』(慶應義塾大学法学研究会, 1984)
1つのフィールドには原則として1つの情報を記録する。複数の情報を記録する場合は、NOTEフィールドを必要な数だけ繰り返す。NOTEフィールドの順序については問わない。
注記のうち、典拠形アクセス・ポイントの作成根拠とした情報源については、必ず記録しなければならない。
著者個人の同定識別のために記録される各種情報については、必要最小限に留めることが、個人情報の保護・プライバシー保護の観点から、望ましいことである。したがって必要以上の記述は仮に情報が得られたとしても、行わないことの方が望ましい場合もある。
たとえ判明したとしても、次の情報については、これを記録しない。
典拠データ作成・修正時に根拠とした書誌情報が、定型導入語句「SRC」「EDSRC」と共に記入されている場合がある。
「SRC」は新規作成時の、「EDSRC」は修正時のものであることを意味する。