新ILLクライアントのためのガイドライン
1997.11.04 作成
1997.11.30 更新
1998. 9.10 更新
2012. 4 更新
2024.10.31更新
主な変更点
- 2.2 基本的な流れ:各業務におけるILLレコードの状態遷移図を追加
- 4.1.2「処理待ち業務の通知」:受付業務(複写・依頼)に『回答待』を追加
- 6.1「将来の変更予定」:『BLDSC Serials Fileの参照ファイル化』を追加
- 7. ガイドラインの入手方法:『7.2 PDFファイル』を追加
1. はじめに
本ガイドラインは,学術情報センターが開発している新目録所在情報システム(以下,新システムと呼ぶ)対応ILLクライアントシステムを作成するために必要な基本的事項(ファイル構成,CATPによるオペレーション等)を解説する。
また,本ガイドラインは,新システムで正確に図書館間相互協力(ILL)業務を行うためにクライアントシステムが具備すべき要件,及び,サーバシステムへのいたずらな高負荷をもたらさないためにクライアントシステムが具備すべき要件を規定する。
なお,本ガイドライン中で「CATガイドライン」としているものは「新目録システムクライアント作成のためのガイドライン」であるので,それを参照すること。また,各メソッドについての詳細は「Cataloging information Access & Transfer Protocol (CATP/1.0)仕様書 第2版」を参照のこと。
本ガイドラインは,今後とも追加・修正されることがある。最新のガイドラインについては,随時公表していく予定である。
2. 新ILLシステムの構成
2.1 NACSIS-ILLの概要
NACSIS-ILLシステムは,図書館間相互貸借(Inter Library Loan)にかかわる連絡業務をオンラインで行うことにより,作業の効率化と円滑化を実現することを目的としたシステムである。データベース中の1つのILLレコードを依頼館・受付館が互いに参照し合い,実際の業務に応じてレコードを更新し現在の処理状況を端末上で確認することが可能となっている。
ILLレコードの作成は依頼館が行う。受付館を複数(5つまで)指定することにより,依頼資料をより迅速かつ確実に取得することができるようになる。
また,1つのレコードに対して依頼館は変更しないが,受付館は業務の進行に応じて変更されることがある。
◎概念図
2.2 ILL業務の基本的な流れ
2.2.1 複写業務
No. | 項目 | 業務館 | コマンド | 状態遷移 | 内容 |
1 | 目録検索(書誌・典拠) | 依頼館 | search,scan | ? |
依頼館は,ILLレコード作成に先立ち依頼資料について目録検索を行う。書誌タイトル,著者名,標準番号など様々な検索キーを用いて,十分に検索を行うことが必要である。 |
2 | 所蔵館検索 | 依頼館 | search, scan | ? |
依頼館は,1.において該当の書誌が検索できればその書誌の所蔵館を検索する。 |
3 | 所蔵館の絞りこみ | 依頼館 | search, scan | ? |
依頼館は,2.において検索できた所蔵館から,必要に応じて『該当巻号を所蔵する館』や『料金決済方法が同じ館』等でさらに絞りこむ。 |
4 | 利用条件の参照 | 依頼館 | search | ? |
依頼館は,必要に応じて所蔵館の利用条件等を参照する。相互の決済方法や貸借期間,問合せ先等が確認できる。 |
5 | 依頼先(受付候補館)の選択 | 依頼館 | ? | ? |
1.?4.を経て,依頼館は依頼する順に受付候補館を(外部機関を含め最大5つまで)選択し,ILLレコードを作成する。 |
6 | ILLレコードの作成と依頼 | 依頼館 | (SAVE) | (『?』→『準備中』, 『準備中』→『準備中』) |
受付候補館を選択しILLレコードを作成したら,レコード中の必要事項を入力し依頼する。 |
ORDER | 『?』→『未処理』, 『準備中』→『未処理』 |
7 | 受付 | 受付館 | RECEIVE | 『未処理』→『処理中』 |
受付館は,依頼を受け付ける。 |
8 | 発送 | 受付館 | SEND | 『処理中』→『発送』 |
受付館は,資料を発送したら発送内容をレコードに反映させる。 |
9 | 到着資料とILLレコードとの照合,確認 | 依頼館 | RECEIVE | 『発送』→『到着処理中』 |
依頼館は,資料が到着したら,ILLレコードの依頼内容とに違いがないか確認作業を行う。 確認できればこのILLレコードに関する複写業務は終了する。 |
OK | 『到着処理中』→『確認』 |
・基本サイクル(複写業務)
・複写業務?その他
項目 | 業務館 | コマンド | 状態遷移 | 内容 |
送信前状態へのILLレコードの遷移 | 依頼館 受付館 | CALLBACK | 『未処理』→『準備中』
など ⇒⇒ILLコマンド一覧 |
依頼館・受付館とも,自館のコマンド発行により状態が変化したILLレコードを,コマンド発行前の状態に戻すことができる場合がある。 |
依頼内容の問合せ | 受付館 | INQUIRE | 『処理中』→『新着照会』 |
受付館は,依頼内容を確認する必要が生じた場合等には依頼館への問合せ通知をレコードに反映させる。 |
受付館からの問合せに対する処理 | 依頼館 | RECEIVE | 『新着照会』→『照会』 |
依頼館は,受付館からの問合せに対する回答コメントをレコードに反映させる。場合によっては次候補館へILLレコードを転送したり,依頼先の再選定あるいは依頼そのものをキャンセルすることもできる。 |
ANSWER, FORWARD, RETRY, CANCEL | 『照会』→『回答待』, 『照会』→『未処理』, 『照会』→『準備中』, 『照会』→『CANCEL』 |
受付の謝絶 | 受付館 | PARDON | 『処理中』→『新着照会』, または(次候補館の)『未処理』 |
受付館は,依頼に応じられない場合は謝絶の理由を付けてレコードに反映させる。 |
到着資料不備の連絡 | 依頼館 | CLAIM | 『到着処理中』→『クレーム未処理』 |
依頼館は,到着した資料の不備等を見つけた場合には,受付館への連絡内容をレコードに反映させる。 |
依頼館からの連絡に対する回答 | 受付館 | RECEIVE | 『クレーム未処理』→『処理中』 |
受付館は,依頼館からの連絡に対して適当な処理を行い,レコードに反映させる。 |
SEND | 『処理中』→『クレーム回答待』 |
受付館からの回答に対する確認処理等 | 依頼館 | RECEIVE | 『クレーム回答待』→『到着処理中』 |
依頼館は,問合せに対する受付館からの回答を受け取る。 |
2.2.2 貸借業務
No. | 項目 | 業務館 | コマンド | 状態遷移 | 内容 |
1-8 | 目録検索?発送 | 依頼館 受付館 | --- | 『?』→ … →『発送』 |
複写業務と同様。 |
9 | 到着資料とILLレコードとの照合および借用 | 依頼館 | RECEIVE | 『発送』→『到着処理中』 |
依頼館は,資料が到着したら,ILLレコードの依頼内容とに違いがないか確認し,問題なければ貸借期限を確認のうえ,資料借用中であることをレコードに反映させる。 |
BORROW | 『到着処理中』→『借用中』 |
10 | 返送 | 依頼館 | SENDBACK | 『借用中』→『返送』 |
依頼館は,借用資料を返送したら,返送内容をレコードに反映させる。 |
11 | 返却資料の確認 | 受付館 | RECEIVE | 『返送』→『返却処理中』 |
受付館は,資料が返送されたら,ILLレコードの依頼内容とに違いがないか確認作業を行う。確認できれば,このILLレコードに関する貸借業務は終了する。 |
OK | 『返却処理中』→『返却確認』 |
・基本サイクル(貸借業務)
・貸借業務?その他
項目 | 業務館 | コマンド | 状態遷移 | 内容 |
・送信前状態へのILLレコードの遷移, ・依頼内容の問合せ, ・受付館からの問合せに対する処理, ・受付の謝絶, ・到着資料の不備の連絡, ・依頼館からの連絡に対する回答, ・受付館からの回答に対する確認処理等 | 依頼館 受付館 | 複写業務と同様。 | 複写業務と同様。 |
複写業務と同様。 |
借用期間の更新請求 | 依頼館 | RENEW | 『借用中』→『更新請求』 |
依頼館は,借用期間の更新を請求する場合はレコードに反映させる。 |
更新請求の可否 | 受付館 | RECEIVE | 『更新請求』→『返却処理中』 |
受付館は,依頼館からの更新請求に対する回答をレコードに反映させる。 |
CLAIM | 『返却処理中』→『返却クレーム未処理』 |
更新請求後の資料返送 | 依頼館 | RECEIVE | 『返却クレーム未処理』→『借用中』 |
依頼館は,更新請求に対する受付館からの回答に応じて返却期限までに資料を返送する。 |
SEND | 『借用中』→『返送』 |
返却資料の破損等の連絡 | 受付館 | CLAIM | 『返却処理中』→『返却クレーム未処理』 |
受付館は,返送されてきた資料に破損等を見つけた場合は,依頼館への連絡内容をレコードに反映させる。 |
受付館からの連絡に対する回答 | 依頼館 | RECEIVE | 『返却クレーム未処理』→『借用中』 |
依頼館は,受付館からの通知に対して適当な処理を行い,レコードに反映させる。 |
SENDBACK | 『借用中』→『返送』 |
2.2.3 業務全体
2.2.3.1 全体図(複写・貸借;外部依頼機能は除く)
2.2.3.2 ILLコマンド一覧
2.2.4 外部依頼機能※NACSIS-ILLからのNDL,BLDSCへの依頼終了により削除(2012.4)
2.3 ファイルの種類
2.3.1 複写ファイル,貸借ファイル
NACSIS-ILLのファイルは,大きく複写・貸借の2種類に分けられる。
- (1)
- 複写ファイル:複写業務に関わるレコードを収める。
- (2)
- 貸借ファイル:貸借業務に関わるレコードを収める。
2.3.2 カレントファイル,バックファイル
さらに,システムの負荷を軽減するために,複写ファイル・貸借ファイルそれぞれをカレントファイルとバックファイルに分けて運用している。各ファイルへのレコードの移行は,年2回行う。
- (1) カレントファイル
- バックファイルの条件に当てはまらないレコードを収めたファイル。
SERVERPROCEDURECALL(以下SPC)可。
- (2) バックファイル
- レコードが終了状態(CANCEL,確認,返却確認)で,かつ最終更新日からの経過期間が半年以上3年未満のレコードを収めたファイル(さらにそれ以前のレコードはデータベース上から削除しており,参照できない)。
SPC不可。過去のレコードを参照する時に使われる。
・ファイル構成略図
よってNACSIS-ILLは,以下の4つのファイルから構成される。
- (1) 複写カレントファイル
- (2) 複写バックファイル
- (3) 貸借カレントファイル
- (4) 貸借バックファイル
2.3.3 操作対象のファイル
ILLレコード操作の対象となるのは自館が依頼館もしくは受付館であるレコードのみである。以下のファイル名を指定すると,GETHANDLE時に生成された利用者情報をサーバが参照して自動的に対象レコードを限定する。以後,自館にかかわるレコードの集まりを仮想ファイルとして扱うこととなる。
|
依頼 |
受付 |
複写ファイル |
カレント(COPYO) |
カレント(COPYA) |
バック(COPYOB) |
バック(COPYAB) |
貸借ファイル |
カレント(LOANO) |
カレント(LOANA) |
バック(LOANOB) |
バック(LOANAB) |
限定のために参照されるフィールド |
OMLID |
AMLID |
上記を実現するため,COPYO/LOANO・COPYOB/LOANOBにおけるOMLIDS,COPYA/LOANA・COPYAB/LOANABにおけるAMLIDS以外のフィールドについてはINDEXLIST不可としている。
3. 主なオペレーション
CATPを使った主なオペレーションについて解説する。各オペレーションにおいて,以下の事項について問題なく機能することを前提とする。
- (1)
- センターが規定する文字種以外の,機種固有の外字を使用しないこと。また,センターが規定する全ての文字種が表示・入力できること。
- (2)
- センターが規定する全てのフィールドデータを表示・入力・削除ができること。
- (3)
- 各フィールドについてセンターが規定する長さ,個数の表示・入力ができること。
3.1 開始(handleの取得)
CATガイドライン(3.1)に準ずる。
3.2 検索(frameの作成)
CATガイドライン(3.2)に準ずる。
3.3 レコード情報の取得
3.3.1 取得方法
- (1)
- SEARCH, SCANのresponse
- (2)
- RETRIEVE
- (3)
- SPCのresponse
3.3.2 注意点
- (1)
- サーバに負荷が大きいSEARCHは避ける。
- (2)
- 大量件数のframeに対するSCANは避ける。
- (3)
- 大量件数のRETRIEVEは避ける。
- (4)
- edit-type=9でのレコード情報の取得はサーバの負荷が高いため,多用を避ける。
※制限を設けるか,利用者へ注意を促すことが望ましい
- ◎
- 現時点での目安となる件数は以下のとおり。ただし,利用者の増加やサーバの改善等により今後変化すると考えられるため,その変更に対応できることが望ましい(→ newcat メーリングリスト※2012/4/11URL変更※ No.729)。
・SEARCH & RETRIVE(Edit-type=1) 400件
・SEARCH & RETRIVE(Edit-type=2) 1件*
・SCAN対象のframe 10,000件
- *: 利用者がリアルタイムで日中使用するクライアントを想定。
例外的に,ILLのバッチ処理では100件(あくまで目安)までの転送を行っても構わない。
※ただし,frameはデータ取得後に即座に解放すること。
また,夜間に大量の処理を行うバッチ処理クライアントについては,別の運用方法を提示することとする。
3.4 レコード状態別件数の取得(INDEXLISTの実行)
依頼レコードについてはOMLIDS,受付レコードについてはAMLIDSフィールドに対しINDEXLISTメソッドを使うこと。
3.5 レコードの状態遷移及びデータ修正(SPCの実行)
SPCメソッドを使用する。カレントファイルに対してのみ有効である。
3.6 終了(handleの開放)
CATガイドライン(3.10)に準ずる。
4. クライアント作成の留意点
新システムにおいては,クライアント作成に自由度を持たせており,全業務が行えるクライアントの他に機能を限定した目的別のクライアントシステムの作成も可能である。ただし,相互協力の精神を具現するために,受付機能を持つクライアントを必ず1つは開発しなければならない(ただし,クライアント完成までは受付機能を現ILLシステムで補完してもよい)。本ガイドラインでは,以下のようなクライアントを想定している。
- NACSIS-ILL総合クライアント:ILL業務全般(複写依頼・受付,貸借依頼・受付)にわたり処理できるクライアント
- 貸借業務クライアント:貸借の依頼・受付業務に特化したクライアント
- 複写業務クライアント:複写の依頼・受付業務に特化したクライアント
- 依頼業務クライアント:複写・貸借の依頼業務に特化したクライアント
- 受付業務クライアント:複写・貸借の受付業務に特化したクライアント
各業務に必要な機能については,「2.2.1?2.2.3」の該当箇所を参照すること。
4.1 各クライアント共通に具備することが推奨される要件
4.1.1 業務区分の明確化
現在どの業務を行っているかが,画面上で明確にわかるようにすること。特に教育用/業務用の別,複写業務/貸借業務の別に注意する。
4.1.2 処理待ち業務の通知
ILLレコードの操作のタイミングは,レコード状態の遷移によって処理すべき場合と,「物(複写物,現物)」の移動にともなって処理すべき場合の2種類がある。前者のケースについては処理すべき業務がある旨をアラート表示等で積極的に利用者に知らせることが必要である。
具体的には,以下の状態のレコードが存在する場合である。
- (1)
- 複写依頼業務:新着照会,クレーム回答待
- (2)
- 貸借依頼業務:新着照会,クレーム回答待,返却クレーム未処理
- (3)
- 複写受付業務:未処理,回答待,クレーム未処理
- (4)
- 貸借受付業務:未処理,回答待,クレーム未処理,更新請求
4.1.3 記述文法
クライアントがデータを自動セットにする場合は従来のILLシステムに従うことが望ましい。
4.2 依頼機能を持つクライアントの要件
4.2.1 書誌/所蔵検索
書誌/所蔵検索は新CATクライアントの検索機能を利用すること。
4.2.2 依頼の可否
依頼をする際に,以下の場合はシステムによりエラーとなるため,事前にチェックすることが望ましい。
- (1)
- 「ILLFLG=AかつSTAT=A」ではない(ILL業務をその時点で行っていない)参加組織を依頼先に含む。
- (2)
- 複写依頼でCOPYS=Nの参加組織を,貸借依頼でLOANS=Nの参加組織をそれぞれ依頼先に含む。
4.2.3 依頼先の選定
所蔵館の検索結果は所蔵ID順に転送される。依頼先選定にあたって,偏りがおきないようにする機能を備えていること。例えば,依頼先とその依頼順は利用者が任意に決定できることなど。
4.2.4 所蔵典拠
HVRFYフィールドに"NACSIS-CAT"を自動セットするのは,総合目録DBの所蔵ファイル(BHOLD,SHOLD)で依頼先を選定した場合に限ること。
4.2.5 督促機能
- (1)
- 貸借業務が備わっているクライアントの場合,STAT=借用中のレコードから返却期限を過ぎたレコードを検索し,利用者に返却を促す「督促機能」を持つこと。
- (2)
- 利用者の要望によっては,督促開始日をDDATE以前に設定できる機能を備えること。
4.3 受付機能を持つクライアントの要件
4.3.1 料金計算
新ILLサーバはSUMフィールドの自動計算は行なわないため,必要に応じてクライアント側で機能を持つこと。
4.3.2 返却期限
新ILLサーバはDDATEフィールドの自動セットは行わないため,必要に応じてクライアントで機能を持つこと。
5. 他のシステムとの連携として考えられる機能
下記の機能は必須の要件ではないが,業務やサービスの効率化・利便性を考慮した場合に要求されうる機能である。
5.1 図書館システム目録検索
- (1)
- 依頼時の所蔵検索の際,自館に所蔵していないことを確認して総合目録DBを検索する作業をシームレスに行う
- (2)
- 受付時に書誌データから自館の目録検索を行い,所蔵を正確に確認する
5.2 図書館利用者からの依頼受付
- (1)
- e-mail やWWW上の画面から依頼を受け付ける
- (2)
- 依頼の処理状況を図書館利用者がチェックできる
5.3 画像伝送システム
- (1)
- 複写物を画像として送付する。NACSIS-ILLレコードから送付先を渡したり,発送レコードに必要なデータ(ITEM, QNT)等を画像作成ソフトから取り入れたりする
- (2)
- 画像データを受け取ったらその場で確認処理ができる
6. 将来の変更予定及びその他留意点
6.1 将来の変更予定
新システムでは,以下の諸点を変更することを予定している(ただし,変更の時期は未定である)。新クライアントの作成には,将来の変更をあらかじめ想定されることが望ましい。
- (1)
- UCSコードの採用による多言語対応
- (2)
- BLDSC Serials Fileの参照ファイル化
6.2 CATPの下位プロトコルについて
当面CATPは,HTTPプロトコルにおけるPOSTメソッドのオブジェクトボディ上に実装する。ただし,将来変更することもありえるので,あらかじめ想定しておくこと。
6.3 障害に対する留意点
障害への対応を図る上で,以下の機能を具備することが望ましい。
6.3.1 通信トレース機能
HTTPレベルまたはCATPレベルでの通信履歴(ログ)が保存できることが望ましい。
7. このガイドラインの入手法
以下の方法で本ガイドラインの最新版を提供する予定である。
7.1 WWW:
http://www.cat.op.nacsis.ac.jp/INFO/newcat/guideline-ill.html
※2000.4.1より,以下のURLに変更
http://www.nii.ac.jp/CAT-ILL/INFO/newcat/guideline-ill.html
※2012.4より,以下のURLに変更
http://www.nii.ac.jp/CAT-ILL/about/system/guideline/guideline-ill.html
※2022.12より,以下のURLに変更
https://catill.bitbucket.io/guideline/guideline-ill.html
7.2 PDFファイル:
http://www.cat.op.nacsis.ac.jp/INFO/newcat/guideill.pdf (83KB)
調整中(2012/4)
7.3 その他の入手方法
以下に連絡すること。その他の入手方法について相談に応じる。
※2012.4より,以下に変更
国立情報学研究所 学術基盤推進部 学術コンテンツ課 NACSIS-ILL担当:
TEL: 03-4212-2320 FAX: 03-4212-2375
8. 参考
※2012.4より,以下に変更
ILLシステム操作マニュアル第7版