目録システム用文字セット外の文字・記号等を,「外字」と呼ぶ。外字は,次のように扱う。
漢字の外字が出現したときは,次の辞書を「基本辞書」として,以下の手順で処理を行う。なお,異体字の判定の際は,「X0208」の包摂規準を敷衍して行う。
大漢和辞典 / 諸橋轍次.── 大修館書店
広漢和辞典 / 諸橋轍次[ほか].── 大修館書店
0 外字Xが出現した
1 基本辞書を検索する
1.1 Xが基本辞書にある
1.1.1 Xの異体字Yが目録システム用文字セットにある
1.1.1.1 XはYの誤字,略字,俗字,譌字等である → Yを使用する
1.1.1.2 XはYの誤字,略字,俗字,譌字等でない → Xを外字登録する
1.1.2 Xの異体字Yが目録システム用文字セットにない → Xを外字登録する
1.2 Xが基本辞書にない
1.2.1 基本辞書にあるYがXの異体字であると考えられる
1.2.1.1 Yが目録システム用文字セットにある → Yを使用する
1.2.1.2 Yが目録システム用文字セットにない
1.2.1.2.1 Yは基本辞書にあるZの誤字,略字,俗字,譌字等である
1.2.1.2.1.1 Zが目録システム用文字セットにある → Zを使用する
1.2.1.2.1.2 Zが目録システム用文字セットにない → Zを外字登録する
1.2.1.2.2 Yは誤字,略字,俗字,譌字等でない → Yを外字登録する
1.2.2 Xの異体字等が基本辞書にない → Xを外字登録する
なお,誤字,略字,俗字,譌字等の判断は,基本辞書による。
UCSにない文字は,原則として,LCの採用する方式に準じて,当該言語に応じた翻字形を「◆」で囲んで入力する。(Cataloging Service Bulletin の各号を参照)