学術雑誌総合目録欧文編データ作成マニュアル
[目次]
[前ページ]3.3 データシート館
[次ページ]4 所蔵データ記入解説 4.1 所蔵年次データ(HLYR)
3.4 変遷報告作業
オンライン館,WebUIP館,データシート館全てに共通する作業です。
雑誌タイトルの変遷関係について,何か新しい事実を発見した場合には,「変遷注記用データシート」に必要事項を記入し,情報源を添えて報告します。
国立情報学研究所では,送付された「変遷注記用データシート」をもとに,確証作業を行った上で,タイトル変遷マップを作成します。
3.4.1 変遷報告作業
(1) 作業の概略
変遷関係が発見されたものについて,変遷注記用データシートに記入します。
(2) 変遷注記用データシートの構成
変遷注記用データシートの構成は以下のとおりです。
- 本シートは,書誌・所蔵追加作業あるいは書誌修正作業に伴い,新たにタイトル変遷マップを作成する必要が認められた場合に使用します。
- また,既存のタイトル変遷マップに追加・修正・削除がある場合にも使用します。
- 「タイトル変遷」の詳細については「5章1.4 タイトル変遷の取り扱い」(→ p. 60)を参照してください。
- 本シートには,情報源となる箇所のコピーを添付してください。
- また,今回書誌データを新規に作成した書誌にかかわる変遷関係の場合は,その雑誌の書誌・所蔵追加用データシート,書誌自体の情報源箇所のコピー(原則としてA4サイズ)と一緒に,まとめて提出してください。
- 変遷関係は,送付された「変遷注記用データシート」に基づいて国立情報学研究所が確定します。オンライン館は,書誌レコードのFIDフィールド,BHNTフィールドには絶対に記入しないでください。
- 複製版書誌レコード間の変遷マップは作成しません。
(3) 変遷図の記入方法
各誌を長方形の枠によって示し,番号をつけ,変遷関係を以下のように図示してください。
A 継続関係 (変遷後,前タイトルを継承しているものがないケース)
継続前誌の右端と継続後誌の左端を矢印で結んでください。
B 派生関係(分離の1種で,前タイトルを継承するもの(A誌)が存在し続けるケース)
派生前誌の上辺または下辺を出発点とし,段を変えた派生後誌の左端を矢印で結んでください。
C 吸収関係(合併の1種で,前タイトルを継承するもの(B誌)が存在し続けるケース)
吸収前誌の右端を出発点とし,段を変えた吸収後誌の上辺または下辺を矢印で結んでください。
- 「変遷マップリスト」に掲載されているものは,その変遷ファミリーの部分のコピーを貼付して,それに修正・追加を書き込む方式をとっても構いません。
- 変遷関係の全体を記入しきれない場合は,新たに報告する必要のある変遷関係の部分だけを記入しても構いません。
(4) 関連ファミリーID
- 既存の変遷マップに追加や修正があった場合は,その変遷ファミリーIDを記入してください。
- 複数の変遷ファミリーが結果的に1つに統合される場合は,各変遷ファミリーIDをすべて記入してください。
- 新規に変遷マップの報告をする場合や,当該書誌に関連する変遷ファミリーが見当たらない場合は,何も記入しないでください。
(5) 注記欄
変遷注記用データシートを作成した理由の番号に○をつけてください。
(6) 番号,書誌ID,タイトル,巻次年月次
- 変遷図に記入した書誌について,判明している範囲内で記入してください。
- 「巻次年月次」は,その書誌データの巻次・年月次の範囲を記述するもので,自館の所蔵巻次・所蔵年次を記入するのではありません。
(自館で所蔵していない書誌については確認できる範囲で転記してください。)
記入しきれない場合は,データシート下段の「裏面に続く」の欄にチェック記号(∨)をいれ,裏面に続きを記入してください。
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