目録システムコーディングマニュアル(CAT2020対応版)


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4.2.7 NOTE

4.2.7A 〔形式〕

NOTE 入力レベル 属性 フィールド長 繰り返し数
注記 選択* 可変長 1024バイト 16

 *AACR2の第3章地図資料の「3.3 数値データエリア」についての注記の入力レベルは「必須2」である。

4.2.7B 〔記述文法〕

記述文法については、「付録6.1 図書書誌データの記述文法」を参照のこと。

4.2.7C 〔AACR2の区切り記号の採否〕

 AACR2の1.7A1(区切り記号法)及び2.7A1(区切り記号法)の採否については次のとおりとする。
 1つの注記ごとにフィールドを繰り返して記録するのを基本とするため、区切り記号は用いない。ただし、1つのNOTEフィールド中に複数の注記を記録する必要がある場合は、この区切り記号法を採用する。

4.2.7D 〔フィールド内容とデータ要素〕

 NOTEフィールドには、目録対象資料に関する注記をデータ要素として記録する。

 記録されるデータ要素には次のものがある。

 ただし、ある特定の機関のみが所蔵している資料に固有の事項、特定の刷に固有の事項については、このフィールドに記録してはならない。必要に応じて、所蔵データのCPYNTフィールドやLDFフィールドに記録する。

4.2.7E 〔データ要素の情報源〕

 どこからでもよい。

4.2.7F 〔データ記入及び記入例〕

F1

 NOTEフィールドに記録する注記には、導入語句を伴う定型注記と、それ以外の注記とがある。定型注記の場合は、導入語句と注記との間には、コロン、スペース(:△)を置く。

TR:Scott Fitzgerald : a biography / Jeffrey Meyers
NOTE:Bibliography: p.[389]-393

F2

 NOTEフィールドに記録する注記には、本システムに特有なものと、AACR2で示されたものとがある。複数の注記を記録する場合は、本システム特有の注記を最初のNOTEフィールドに記録する。それ以外の注記は、その後に、関連するAACR2の1.7B(注記)に示される順序に従い記録する。ただし、ある特定の注記を最重要であると決めて、それを最初に記録してもよい。なお、本システム特有の注記が複数ある場合は、F2.1で示されている順序に従う。

F2.1

 本システム特有の注記としては次に示すものがある。ア)の入力レベルは、「必須2」の扱いとする。

ア)AACR2の第3章地図資料の「3.3数値データエリア」
 導入語句を付して記録する。
NOTE:Cartographic Materials: Scale 1:25,000
イ) 記述の基盤についての注記
 初刷以外によって書誌データを作成した場合に,記述の基盤とした刷について必要に応じて注記する。
NOTE:Description based on 1965 printing
NOTE:Description based on 2nd printing, 1971
ただし,初刷に基づいて書誌データを修正したとき,または基盤とした刷が初刷と同一であると確認できたときは削除する。
 
ウ) 中位の集合書誌単位に対応する版表示
エ) 複数の出版物理単位から成る資料における、責任表示、出版者の変更に関する注記
オ) 類似書誌データとの相違に関する注記
NOTE:Differs from <BA60608191> in publication year
カ) 同一書誌データとして扱う資料間に見られる相違に関する注記
(1) 初刷のバリエーション
(2) 初刷以外の資料による情報
NOTE:Some copies have different pagination: 687 p.
NOTE:Reprinted with corrections, 1961

F2.2

 AACR2の1.7Bで示されているもののうち、次のものについては、AACR2とは別の取扱いをする。

4.2.7G 〔フィールドの繰り返し〕

 本マニュアル及びAACR2に定める注記(の種類)ごとにNOTEフィールドを繰り返して記録する。
 ただし、フィールドの繰り返し制限を超えてしまう場合は、同種の注記をグループ化し、一つのNOTEフィールドの中に記録することができる。

〔関連項目〕


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