目録システムコーディングマニュアル(NCR2018対応版)
[目次]
[前ページ]1.0.1 フィールドと入力レベル
[次ページ]1.1.1 目録システム用文字セットと目録用言語
1.0.2 データ要素間の区切り記号
1.0.2A 〔区切り記号〕
目録システムにおいては、それぞれの画面フィールドにおけるデータ要素間の区切り記号として、次の13種類の記号を使用する。
1) | ピリオド ………………………………………… | . |
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2) | コンマ …………………………………………… | , |
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3) | コロン …………………………………………… | : |
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4) | セミコロン ……………………………………… | ; |
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5) | スラッシュ(斜線) ……………………………… | / |
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6) | イコール(等号) ………………………………… | = |
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7) | プラス(正符号) ………………………………… | + |
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8) | 小括弧(丸括弧) ………………………………… | ( ) |
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9) | スペース(空白) ………………………………… | △ |
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10) | ハイフン ………………………………………… | - |
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11) | 不等号 …………………………………………… | <> |
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12) | 中括弧 …………………………………………… | { } |
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13) | ストローク(縦線) ……………………………… | | |
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1)~8)は、ISBDに規定された記号である。
これらの記号は、原則として、ISBD区切り記号法に準拠して記入する。
ただし、目録システムの独自の運用方針により、ISBD区切り記号法に従わないことがある。
9)~13)は、目録システム独自の区切り記号である。
1.0.2B 〔データ要素の識別〕
目録システムは、上記の区切り記号によって、それぞれの画面フィールドに記入されたデータを、特定のデータ要素として識別する。
1.0.2C 〔区切り記号の使用法〕
以下では、それぞれの記号毎に、目録システムにおけるデータ要素間の区切り記号としての使用法を示す。
-
(1) ピリオド、スペース ( . △)
-
洋図書書誌データのCWフィールドにおいて、巻次等の直後に、ピリオド、スペースを記入する。
図書書誌データ(更新資料)、及び、雑誌書誌データのTRフィールドにおいて、部編記号の直前に、ピリオド、スペースを記入する。
-
(1)’ スペース、ピリオド、スペース (△ . △)
-
次のフィールドにおいて、それぞれのデータ要素の直前に、スペース、ピリオド、スペースを記入する。
- 1) TR (図書書誌) …………………… 2番目以降のタイトル
- 1)’ TR (図書書誌) …………………… 2番目以降のタイトルのヨミ
- 2) PTBL (図書書誌) ………………… 中位の書誌単位のタイトル
-
ただし、1)及び1)’は、総合タイトルがなく、個々のタイトルにかかわる責任表示が異なる場合に限る。
-
(2) コンマ、スペース ( , △)
-
次のフィールドにおいて、それぞれのデータ要素の直前に、コンマ、スペースを記入する。
- 1) ED (書誌) …………………………………付加的版次
- 2) TR (図書書誌(更新資料)、雑誌書誌) …… 部編名
- 3) HDNG (個人名著者名典拠) ……………… 識別要素
-
(2)’ スペース、コンマ、スペース (△ , △)
-
次のフィールドにおいて、それぞれのデータ要素の直前に、スペース、コンマ、スペースを記入する。
- 1) PUB (書誌) ……………………… 出版・頒布等の日付
-
(3) コロン ( : )
-
次のフィールドにおいて、それぞれのデータ要素の直前に、コロンを1つ記入する。
- 1) VT (書誌) ………………………… タイトル
- 2) OTHN (図書書誌) ………………… 番号の種類、番号
- 3) CLS (図書書誌) ………………… 分類記号
- 4) SH (書誌) ………………………… 件名
- 5) BHNT (雑誌書誌) ………………… 前後タイトル
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(3)’ コロン、スペース ( : △)
-
和図書書誌データのCWフィールドにおいて、巻次等の直後に、コロン、スペースを記入する。
-
(3) " スペース、コロン、スペース (△ : △)
-
次のフィールドにおいて、それぞれのデータ要素の直前に、スペース、コロン、スペースを記入する。
- 1) TR (書誌) ………………………… タイトル関連情報
- 1)’ TR (書誌) ………………………… タイトル関連情報のヨミ
- 2) PUB (書誌) ………………………… 出版者・頒布者等
- 3) PHYS (書誌) ……………………… その他の形態的細目
- 4) VT (書誌) ………………………… タイトル関連情報
- 4)’ VT (書誌) ………………………… タイトル関連情報のヨミ
- 5) VOL (図書書誌) …………………… 説明語句
- 6) CW (図書書誌) ……………………… タイトル関連情報
- 6)’ CW (図書書誌) …………………… タイトル関連情報のヨミ
- 7) PTBL (図書書誌) …………………… 中位の書誌単位のタイトル関連情報
- 7)’ PTBL (図書書誌) ………………… 中位の書誌単位のタイトル関連情報のヨミ
- 8) VOL (図書所蔵) …………………… 説明語句
-
(4) セミコロン ( ; )
-
次のフィールドにおいて、それぞれのデータ要素の直前に、セミコロンを1つ記入する。
- 1) PLACE (著者名典拠) ……………… 2番目以降の場所
- 2) DATE (会議名著者名典拠) ……… 2番目以降の開催年
- 3) HLV (雑誌所蔵) …………………… 2番目以降の所蔵巻号次
- 4) HLYR (雑誌所蔵) ………………… 2番目以降の所蔵年次
-
(4)’ スペース、セミコロン、スペース (△ ; △)
-
次のフィールドにおいて、それぞれのデータ要素の直前に、スペース、セミコロン、スペースを記入する。
- 1) TR (書誌) …………………………… 2番目以降の各責任表示
- 2) ED (書誌) …………………………… 2番目以降の各責任表示
- 3) PUB (書誌) ………………………… 2番目以降の出版地・頒布地等
- 4) PHYS (書誌) ………………………… 大きさ
- 5) TR (図書書誌) ……………………… 2番目以降のタイトル
- 5)’ TR (図書書誌) …………………… 2番目以降のタイトルのヨミ
- 6) CW (図書書誌) ……………………… 2番目以降のタイトル
- 6)’ CW (図書書誌) …………………… 2番目以降のタイトルのヨミ
- 7) CW (図書書誌) ……………………… 2番目以降の責任表示
- 8) PTBL (図書書誌) …………………… 中位の書誌単位の2番目以降の責任表示
- 9) PTBL (図書書誌) …………………… 中位の書誌単位の番号等
- 10) VLYR (雑誌書誌) …………………… 巻次変更後の巻次・年月次表示
-
ただし、5)~6)’は、総合タイトルがなく、個々のタイトルにかかわる責任表示が同一の場合に限る。
-
(5) スペース、スラッシュ、スペース (△ / △)
-
次のフィールドにおいて、それぞれのデータ要素の直前に、スペース、スラッシュ、スペースを記入する。
- 1) TR (書誌) …………………………… (最初の)責任表示
- 2) ED (書誌) …………………………… (最初の)責任表示
- 3) CW (図書書誌) ……………………… (最初の)責任表示
- 4) PTBL (図書書誌) …………………… 中位の書誌単位の(最初の)責任表示
-
(5)’ スラッシュ、スラッシュ ( / / )
-
次のフィールドにおいて、それぞれのデータ要素の直前に、スラッシュを2つ記入する。
- 1) PTBL (図書書誌) …………………… 構造の種類
- 2) SH (書誌) …………………………… 件名の種類
-
(6) スペース、イコール、スペース (△ = △)
-
次のフィールドにおいて、それぞれのデータ要素の直前に、スペース、イコール、スペースを記入する。
- 1) TR(書誌)…………………………… 並列タイトル
- 1)’TR(書誌)…………………………… 並列タイトルのヨミ
- 2) ED(書誌)…………………………… 並列版次
- 3) CW(図書書誌)……………………… 並列タイトル
- 3)’CW(図書書誌)……………………… 並列タイトルのヨミ
- 4) PTBL(図書書誌)…………………… 中位の書誌単位の並列タイトル
- 5) VLYR(雑誌書誌)…………………… 別形式の巻次・年月次表示
-
(6)’ スペース、イコール、スペース、スラッシュ、スペース (△ = △ / △)
-
次のフィールドにおいて、それぞれのデータ要素の直前に、スペース、イコール、スペース、スラッシュ、スペースを記入する。
- 1) TR(書誌)…………………………… 並列責任表示
- 2) ED(書誌)…………………………… 版に関係する並列責任表示
- 3) CW(図書書誌)……………………… 並列責任表示
- 4) PTBL(図書書誌)…………………… 中位の書誌単位の並列責任表示
-
ただし、1)~4)は、責任表示のみが並列する場合に限る。
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(7) スペース、プラス、スペース (△ + △)
-
書誌データのPHYSフィールドにおいて、付属資料の直前に、スペース、プラス、スペースを記入する。
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(8) 丸括弧 (( ))
-
次のフィールドにおいて、それぞれのデータ要素を、丸括弧で括る。
- 1) PRICE (書誌) ……………………… 説明語句
- 2) HLV (雑誌所蔵) …………………… 不完全巻の所蔵号次
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(8)’ スペース、丸括弧 (△( ))
-
次のフィールドにおいて、それぞれのデータ要素を、スペース、丸括弧で括る。
- 1) AL (書誌) …………………………… その他の情報
- 2) VLYR (雑誌書誌) …………………… 年月次
- 3) HDNG (著者名典拠) ………………… 識別要素
-
ただし、 1)は著者名の典拠形アクセス・ポイントが会議名の場合に、3)は個人名以外の場合に限る。
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(9) スペース (△)
-
書誌データのYEARフィールドにおいて、刊年2の直前に、スペースを1つ記入する。
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(10) ハイフン ( - )
-
次のフィールドにおいて、それぞれのデータ要素の直前に、ハイフンを1つ記入する。
- 1) VLYR (雑誌書誌) …………………… 終号の巻次
- 2) DATE (個人名著者名典拠) ………… 没年
- 3) DATE (団体名著者名典拠) ………… 廃止年
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(10)’ スペース、ハイフン、ハイフン、スペース(△ - - △)
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次のフィールドにおいて、それぞれのデータ要素の直前に、スペース、ハイフン2つ、スペースを記入する。
- 1)SH(書誌) ……………………………… 細目
- 2)HDNG(著作典拠) ………………………タイトル(結合形の場合)
- 2)'HDNG(著作典拠) ………………………タイトルのヨミ(結合形の場合)
- 3)SF(著作典拠)……………………………タイトル(結合形の場合)
- 3)'SF(著作典拠) …………………………タイトルのヨミ(結合形の場合)
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(11) スペース、不等号、スペース(△ < > △)
-
次のフィールドにおいて、それぞれのデータ要素を、スペース、不等号、スペースで括る。
- 1) AL (書誌) ……………………………… リンク先著者名典拠データID
- 2) PTBL (図書書誌) ……………………… リンク先親書誌データID
- 3) UTL (図書書誌) ……………………… リンク先著作典拠データID
- 4) SAF (典拠) …………………………… リンク先典拠データID
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(12) 中括弧 (△ { △ △ } △)
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図書書誌データのPTBLフィールドにおいて、中位の書誌単位のタイトル等の中に「△ . △」、又は「△ ; △」が存在する場合、中位の書誌単位のタイトル等の全体を、中括弧で括る。
さらに、始め中括弧、及び終わり中括弧の前後に、スペースを1つずつ記入する。
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(13) ストローク、ストローク (||)
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次のフィールドにおいて、それぞれのデータ要素の直前に、ストロークを2つ記入する。
- 1) TR (書誌) ……………………………… タイトルのヨミ
- 2) VT (書誌) ……………………………… タイトルのヨミ
- 3) AL (書誌) ……………………………… 著者の典拠形アクセス・ポイントのヨミ
- 4) SH (書誌) ……………………………… 件名のヨミ
- 5) CW (図書書誌) ………………………… タイトルのヨミ
- 6) PTBL (図書書誌) ……………………… 中位の書誌単位のタイトルのヨミ
- 7) UTL (図書書誌) ……………………… 著作の典拠形アクセス・ポイントのヨミ
- 8) SF (典拠) ……………………………… 名称のヨミ
- 9) SAF (典拠) …………………………… 名称のヨミ
- 10) HDNG (日本名典拠) …………………… 名称のヨミ
- 11) CLN(所蔵) …………………………… 請求記号
1.0.2D 〔ISBD区切り記号法との相違〕
ISBD区切り記号法の規定にかかわらず、次の3種類の記号については、データ要素の識別の都合上、目録システム独自の区切り記号法に従ってデータ記入を行う。
項番
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目録システム
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記号の記入位置
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ISBD
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(1)’
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△ . △
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2番目以降のタイトル(TR)の直前等
ただし、総合タイトルがなく、個々のタイトルにかかわる責任表示が異なる場合に限る
|
. △
|
(2)’
|
△ , △
|
日付(PUB)の直前
|
, △
|
(6)'
|
△ = △ / △
|
並列責任表示(TR)の直前等
ただし、責任表示のみが並列する場合に限る
|
△ = △
|
1.0.2E 《注意事項》
E1
目録システムは、前記の区切り記号によって識別されたデータ要素ごとに、検索用インデクスの作成等を行う。したがって、区切り記号の記入は、正しく行う必要がある。
E2
目録システム独自の区切り記号法が存在する場合、対応するISBD区切り記号法に従ってデータ記入を行ってはならない。
E3
データ要素の区切り記号の使用法等は、付録6(入力データ記述文法)において示す。
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