目録システムコーディングマニュアル(CAT2020対応版)


[目次]
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1.0.2 データ要素間の区切り記号

1.0.2A 〔区切り記号〕

 目録システムにおいては、それぞれの画面フィールドにおけるデータ要素間の区切り記号として、次の13種類の記号を使用する。

1) ピリオド ………………………………………… .
2) コンマ …………………………………………… ,
3) コロン …………………………………………… :
4) セミコロン ……………………………………… ;
5) スラッシュ(斜線) ……………………………… /
6) イコール(等号) ………………………………… =
7) プラス(正符号) ………………………………… +
8) 小括弧(丸括弧) ………………………………… ( )
9) スペース(空白) …………………………………
10) ハイフン ………………………………………… -
11) 不等号 …………………………………………… <>
12) 中括弧 …………………………………………… { }
13) ストローク(縦線) ………………………………

 1)~8)は、ISBDに規定された記号である。
 これらの記号は、原則として、ISBD区切り記号法に準拠して記入する。
 ただし、目録システムの独自の運用方針により、ISBD区切り記号法に従わないことがある。

 9)~13)は、目録システム独自の区切り記号である。

1.0.2B 〔データ要素の識別〕

 目録システムは、上記の区切り記号によって、それぞれの画面フィールドに記入されたデータを、特定のデータ要素として識別する。

1.0.2C 〔区切り記号の使用法〕

 以下では、それぞれの記号毎に、目録システムにおけるデータ要素間の区切り記号としての使用法を示す。

(1) ピリオド、スペース ( . △)
洋図書書誌データのCWフィールドにおいて、巻次等の直後に、ピリオド、スペースを記入する。
雑誌書誌データのTRフィールドにおいて、部編記号の直前に、ピリオド、スペースを記入する。
(1)’ スペース、ピリオド、スペース (△ . △)
次のフィールドにおいて、それぞれのデータ要素の直前に、スペース、ピリオド、スペースを記入する。
ただし、1)及び1)’は、総合タイトルがなく、個々のタイトルにかかわる責任表示が異なる場合に限る。
(2) コンマ、スペース ( , △)
次のフィールドにおいて、それぞれのデータ要素の直前に、コンマ、スペースを記入する。
(2)’ スペース、コンマ、スペース (△ , △)
次のフィールドにおいて、それぞれのデータ要素の直前に、スペース、コンマ、スペースを記入する。
(3) コロン ( : )
次のフィールドにおいて、それぞれのデータ要素の直前に、コロンを1つ記入する。
(3)’ コロン、スペース ( : △)
和図書書誌データのCWフィールドにおいて、巻次等の直後に、コロン、スペースを記入する。
(3) " スペース、コロン、スペース (△ : △)
次のフィールドにおいて、それぞれのデータ要素の直前に、スペース、コロン、スペースを記入する。
(4) セミコロン ( ; )
次のフィールドにおいて、それぞれのデータ要素の直前に、セミコロンを1つ記入する。
(4)’ スペース、セミコロン、スペース (△ ; △)
次のフィールドにおいて、それぞれのデータ要素の直前に、スペース、セミコロン、スペースを記入する。
ただし、6)~7)’は、総合タイトルがなく、個々のタイトルにかかわる責任表示が同一の場合に限る。
(5) スペース、スラッシュ、スペース (△ / △)
次のフィールドにおいて、それぞれのデータ要素の直前に、スペース、スラッシュ、スペースを記入する。
(5)’ スラッシュ、スラッシュ ( / / )
次のフィールドにおいて、それぞれのデータ要素の直前に、スラッシュを2つ記入する。
(6) スペース、イコール、スペース (△ = △)
次のフィールドにおいて、それぞれのデータ要素の直前に、スペース、イコール、スペースを記入する。
(6)’ スペース、イコール、スペース、スラッシュ、スペース (△ = △ / △)
次のフィールドにおいて、それぞれのデータ要素の直前に、スペース、イコール、スペース、スラッシュ、スペースを記入する。
ただし、1)~4)は、責任表示のみが並列する場合に限る。
(7) スペース、プラス、スペース (△ + △)
書誌データのPHYSフィールドにおいて、付属資料の直前に、スペース、プラス、スペースを記入する。
(8) 丸括弧 (( ))
次のフィールドにおいて、それぞれのデータ要素を、丸括弧で括る。
(8)’ スペース、丸括弧 (△( ))
次のフィールドにおいて、それぞれのデータ要素を、スペース、丸括弧で括る。
ただし、1)は、著者標目が会議名の場合に限る。
(9) スペース (△)
書誌データのYEARフィールドにおいて、刊年2の直前に、スペースを1つ記入する。
(10) ハイフン ( - )
次のフィールドにおいて、それぞれのデータ要素の直前に、ハイフンを1つ記入する。
(10)’ スペース、ハイフン、ハイフン、スペース(△ - - △)
書誌データのSHフィールドにおいて、細目の直前に、スペース、ハイフン2つ、スペースを記入する。
(11) スペース、不等号、スペース(△ < > △)
次のフィールドにおいて、それぞれのデータ要素を、スペース、不等号、スペースで括る。
(12) 中括弧 (△ { △ △ } △)
図書書誌データのPTBLフィールドにおいて、中位の書誌単位のタイトル等の中に「△ . △」、又は「△ ; △」が存在する場合、中位の書誌単位のタイトル等の全体を、中括弧で括る。
さらに、始め中括弧、及び終わり中括弧の前後に、スペースを1つずつ記入する。
(13) ストローク、ストローク (||)
次のフィールドにおいて、それぞれのデータ要素の直前に、ストロークを2つ記入する。

1.0.2D 〔ISBD区切り記号法との相違〕

 ISBD区切り記号法の規定にかかわらず、次の3種類の記号については、データ要素の識別の都合上、目録システム独自の区切り記号法に従ってデータ記入を行う。

項番 目録システム 記号の記入位置 ISBD
(1)’ △ . △ 2番目以降のタイトル(TR)の直前等
 ただし、総合タイトルがなく、個々のタイトルに
 かかわる責任表示が異なる場合に限る
. △
(2)’ △ , △ 日付(PUB)の直前 , △
(6)' △ = △ / △ 並列責任表示(TR)の直前等
 ただし、責任表示のみが並列する場合に限る
△ = △

1.0.2E 《注意事項》

E1

 目録システムは、前記の区切り記号によって識別されたデータ要素ごとに、検索用インデクスの作成等を行う。したがって、区切り記号の記入は、正しく行う必要がある。

E2

 目録システム独自の区切り記号法が存在する場合、対応するISBD区切り記号法に従ってデータ記入を行ってはならない。

E3

 データ要素の区切り記号の使用法等は、付録6(入力データ記述文法)において示す。


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