目録システムにおいては、それぞれのフィールド(及びデータ要素)ごとに、属性、フィールド長及び繰り返し数が定義されている。
それぞれのフィールド(及びデータ要素)においては、データ記入は、フィールド定義の範囲内で自由に行うことができる。
ただし、実際に当該フィールド(及びデータ要素)にデータ記入を行うかどうかは、それぞれのフィールド(及びデータ要素)の入力レベルによって異なる。
フィールド(及びデータ要素)の属性は、次の2種類に分けられる。
固定長のフィールド(及びデータ要素)においては、データ長(記録されるデータの長さ)は、常に一定である。
すなわち、当該フィールド(及びデータ要素)においては、規定の長さに達しなかったり、又は規定の長さを越えるデータを記入することは不可能である。
可変長のフィールド(及びデータ要素)においては、データ長は不定である。
すなわち、当該フィールド(及びデータ要素)においては、フィールド長の範囲内で、任意の長さのデータを記入することができる。
なお、NCR2018における「属性」は「実体の発見・識別等に必要な特性」のことであり、NACSIS-CATのフィールド定義における「属性」(固定長/可変長)とは異なる概念である。(→「目録情報の基準 第6版」0.1.2)
フィールド長とは、当該フィールド(及びデータ要素)に記録可能なデータ長の最大値のことである。
固定長のフィールド(及びデータ要素)にデータ記入を行う場合、データ長は必ずフィールド長と一致する。
繰り返し数とは、設定可能なフィールドの個数の最大値のことである。
可変長のフィールドは、繰り返し数以下であれば何個でも設定することができる。
固定長のフィールドにおいては、繰り返し数は常に「1」である。
それぞれのデータにおいては、フィールド(及びデータ要素)ごとに定められたデータ記入のレベル(入力レベル)に従って、データ記入を行う。 (→ 付録5 データ項目一覧)
入力レベル及びそれに対応する目録担当者の作業内容は、次のとおりである。
フィールド長及び繰り返し数は、システム設計上の値であり、実際のデータ記入においては、他のフィールドとの関係等によって、制限がより厳しくなることがある。
入力レベル「選択」における選択内容は、参加組織によって異なる。
例えば、情報が容易に入手可能な場合に限ってデータ記入を行う、という選択が考えられる。