目録システムコーディングマニュアル(NCR2018対応版)
[目次]
[前ページ]10.0 雑誌書誌データ修正指針
[次ページ]第11章 典拠データ修正
10.1 優先度の高い情報源による修正
10.1A [原則]
A1
雑誌書誌データは、初号に基づいて作成する。
初号がない場合は、所蔵最古号に基づいて書誌データを作成する。情報源としてはより古い号を優先する。
A2
初号以外の号に基づいて作成した場合は、識別の基盤とした号をNOTEフィールドに必ず記録する。(→ 4.2.7 F3.1)
10.1B [初号による修正]
B1
初号以外に基づいて作成された書誌データを、初号によって修正を行う場合は、次のように行う。
- 1. 初号でのみ記録が可能な、VLYRフィールドの初号の順序表示(巻次・年月次)、PUBフィールドの初号出版日付、YEARフィールドの開始年を記録する。
- 2. 各フィールドに追加する必要性のあるデータを記録する。
- 3. 既存書誌データの書誌事項を修正した場合は、既存データをその順序表示(巻次・年月次)とともにNOTEフィールドに記録する。
- 4. NOTEフィールドに記録されている、識別の基盤とした号についての注記を削除する。
B2
原則として、書誌データの記述は初号によって最終的に固定される。しかし、初号による書誌データに不備がある場合は、同じ初号によって修正を行うことができる。
10.1C [所蔵最古号による修正]
初号以外に基づいて作成された書誌データを、それよりも古い所蔵最古号によって修正を行う場合は、次のように行う。
- 1. 各フィールドに追加する必要性のあるデータを記録する。
- 2. 既存書誌データの書誌事項を修正した場合は、既存データをその順序表示(巻次・年月次)とともにNOTEフィールドに記録する。
- 3. NOTEフィールドに記録されている、識別の基盤とした号についての注記を修正する。
10.1D [刊行途中の号による修正]
初号以降の号では、次のような修正が考えられる。
- 1. タイトル関連情報、並列タイトル、責任表示、順序表示(巻次・年月次)、出版等に関する事項などに追加・変更が生じた場合は、それらのデータをNOTEフィールドに記録する。この際、修正の根拠となった号の順序表示(巻次・年月次)もNOTEフィールドに記録する。
- 2. 責任表示の追加・変更の場合、ALフィールドの追加・リンク形成も行う。
10.1E [終号による修正]
終号では、次のような修正が必要となる。
- 1. VLYRフィールドの終号の順序表示(巻次・年月次)、PUB、YEARフィールドの終号出版日付を記録する
- 2. PSTATフィールドに、終刊を示すコード「d」を記録する。
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