目録情報の基準 第6版


[目次]
[前ページ] 9.1 著作典拠データセットの位置づけ
[次ページ] 9.3 典拠形アクセス・ポイント

9.2 著作典拠データ

9.2.1 著作典拠データの作成

 著作典拠データは,図書書誌データの作成における典拠形アクセス・ポイントの選定に対応して作成する。
 典拠形アクセス・ポイントの選定は,対応する目録規則の規定に従う。
 典拠形アクセス・ポイントは,他の著作典拠データにおける「からも見よ参照 (SAF)」の設定によっても作成しうる。
 NACSIS-CATで著作のデータを作成する対象は、当面は以下の資料とする。
a)日本、中国等の古典籍
b)聖典
c)無著者名古典
d)音楽作品
e)その他識別する必要があると判断した著作

 日本語・中国語等の古典作品は,著作典拠データを作成することができる。ここで言う「日本語の古典作品」とは,「記録史料・文書等を除く,1868年以前に成立した日本語の著作全般」を指す。日本語の古典作品が収録された資料であれば,和古書に限らず,近現代刊行資料でも適用できる。

9.2.2 著作典拠データの作成単位

 無著者名古典,聖典(及びその部篇)の同一著作に対しては,原則として,1データを作成する。

 音楽作品(及び作品の部分)の同一作品に対しては,原則として,1データを作成する。ただし,多くの内容作品を持つものについては,

1.UTLフィールドの繰り返し可能回数等に物理的な制限があるため,個々の内容作品に対してUTLフィールドを作成できない場合もある
2.上記の場合も,集合タイトルを適用することによって,ジャンル等による限定は可能である
点を考慮し,例外的に集合タイトルを認める。

 日本語の古典作品の著作典拠データの作成単位は,国書データベースに該当する著作データがある場合は,その単位に揃える。該当する著作データがない場合は,原則に従い,著作を単位とする。

 中国語図書の無著者名古典を含む古典,聖典(及びその部編)の同一著作に対しては,原則として,1データを作成する。


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