2.2.1　業務用システムと教育用システム

ILLシステムには，業務用システムと教育用システムの2つのシステムがある。

■　業務用システム

練習用として利用するためのシステムである。
業務用システムとは異なり，通常は依頼館も受付館も自館となるため，自分で依頼したレコードを自分で受け付けることができ，一連の処理の確認が他の図書館担当者の協力なしで行うことができる。
必要であれば，相手館を設定し実際にレコードのやりとりをすることもできる。
（参照：「8.2 自館の参加組織データを更新する：教育用システムでの受付館をセットする」）
支払い関係は発生しない。
参照する総合目録データベースも教育用のため，業務用の総合目録データベースとはデータ件数や検索可能なデータの種類が異なる。
毎週末業務終了後，その週に作成したILLレコードは削除される。また，参加組織データは，業務用のデータをもとに週に１度更新される。