目録システムコーディングマニュアル(NCR2018対応版)


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4.1.9 ORGL

4.1.9A 〔形式〕

ORGL 入力レベル 属性 フィールド長 繰り返し数
原本の言語コード 選択 可変長 24バイト* 1

 *データチェック(→ 付録 2.1)のため、実際は18バイト

4.1.9B 〔記述文法〕

 記述文法については、「付録6.3 雑誌書誌データの記述文法」を参照のこと。

4.1.9C 〔フィールド内容とデータ要素〕

C1

 ORGLフィールドには、翻訳の原本の言語に対応する言語コードをデータ要素として記録する。

C2

 ORGLフィールドは、目録対象資料が一貫して翻訳を掲載する資料である場合に、直接の翻訳対象となった言語(翻訳の原本の言語)による検索、統計処理等を可能にするために設けられたフィールドである。

4.1.9D 〔データ要素の情報源〕

 どこからでもよい。

4.1.9E 〔データ記入及び記入例〕

E1

 翻訳が原テキストから直接行われている場合は、ORGLフィールドには、翻訳の原テキストの言語に対応する3桁のコードを記入する。(→ 付録 1.3 言語コード表)

TXTL:jpn ORGL:eng
TR:現代アメリカデータ総覧 / 合衆国商務省センサス局||ゲンダイ アメリカ データ ソウラン
VT:OR:Statistical abstract of the United States

E2

 翻訳が原テキスト以外から行われている場合はORGLフィールドには、直接の翻訳対象となったテキストの言語に対応するコードを記入する。

E3

 目録対象資料に原テキストとその翻訳が同時に収められている場合(対訳)は、原テキストの言語に対応するコードを記入することができる。

TXTL:jpneng ORGL:eng
TR:Platinum metals review = プラチナ・メタルズ・レヴュー||Platinum metals review = ...

E4

 複製資料の場合は、複製の対象となった原本そのものの言語ではなく、その原本が翻訳を一貫して掲載する資料である場合の、翻訳部に対する原本資料の言語コードを記入する。

E5

 翻訳の原本の言語が不明の場合は、当該言語に対してコード「und」(言語名不明)を記入する。

E6

 翻訳の原本の言語が複数にわたる場合(ただし、6言語以下)は、言語コードのアルファベット順にコードを記入する。それぞれのコードは、間にスペースを置かず、続けて記入する。

TXTL:jpn ORGL:engfre
TR:ユネスコ文化統計年鑑 / ユネスコ編 ; ユネスコ・アジア文化センター監訳||ユネスコ ブンカ トウケイ ネンカン
VT:OR:UNESCO statistical yearbook

E7

 翻訳の原本の言語が7以上にわたる場合は、主たる言語に対応するコードを1つだけ選択し、当該コードを記入する。さらに、当該コードに続けて、コード「mul」(多言語)を記入する。
 主たる言語を確定できない場合は、コード「mul」のみを記入する。

E8

 目録対象資料に収められている著作が翻訳であるかどうかが判明しない場合は、当該著作は翻訳ではないとみなし、原本の言語コードにはデータ記入を行わない。

4.1.9F 《注意事項》

F1

 目録対象資料の全体が翻訳誌、対訳誌、あるいは毎回翻訳を掲載するものである場合にデータ記入を行い、翻訳が全く収められていないものや、翻訳がときおり掲載される程度のものについては、原本の言語コードにはデータ記入を行わない。

F2

 原本の言語コードは、直接の翻訳対象となったテキストの言語にのみ関係する。
 翻訳が原テキスト以外から行われている場合は、原テキストの言語に対応するコードを記入してはならない。

F3

 原本資料のタイトルの言語とは無関係である。

F4

 複数のコードを記入する場合、それぞれのコードの間にスペースを記入してはならない。

F5

 目録対象資料に収められている著作が翻訳であるかどうかが判明しない場合、原本の言語コードは一切記入しないこととし、コード「und」を記入してはならない。

F6

 複製資料の場合、原本の言語とは、複製の対象となった原本ではなく、その原本が一貫して翻訳を掲載する資料であった場合の、翻訳部の、さらに原本となった資料の言語コードを記入する。

〔関連項目〕


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