目録システムコーディングマニュアル(CAT2020対応版)


[目次]
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8.3.3 PLACE

8.3.3A 〔形式〕

PLACE 入力レベル 属性 フィールド長 繰り返し数
場所 選択 可変長 254バイト 1

8.3.3B 〔記述文法〕

記述文法については、「付録6.5 著者名典拠データの記述文法」を参照のこと。

8.3.3C 〔フィールド内容とデータ要素〕

C1

 PLACEフィールドには、統一標目形(HDNG)にかかわる場所情報を記録する。

C2

 PLACEフィールドは、統一標目形にかかわる場所情報による検索、統計処理等を可能にするために設けられたフィールドである。

8.3.3D 〔データ記入〕

D1

 場所には、統一標目形に示される個人の出身地の名称を記録する。

HDNG:坪井, 洋文(1929-)||ツボイ, ヒロフミ
PLACE:広島県
NOTE:「稲を選んだ日本人」(未来社, 1982) 奥付頁

D2

 日本の市町村名を記入するときは、識別上の必要があれば、都道府県名を付記する。
 市町村名が判明しない場合は、都道府県名を記入する。

HDNG:田畑, 忍(1902-1994)||タバタ, シノブ
PLACE:草津(滋賀県) 
HDNG:松本, 享(1913-)||マツモト, トオル
PLACE:北海道

D3

 現行の行政区分では用いられなくなった地名については、当時の形を記録する。そして、その地名に対応する現行の地名が判明する場合は、現行の地名も記録することができる。

HDNG:馬場, 文耕(1718-1758)||ババ, ブンコウ
PLACE:伊予国
NOTE:日本人名大事典(平凡社)による

D4

 出身地が旧植民地である場合は、当時の地名を記入する。地名が判明しない場合は、地域名(満州、台湾等)を記録する。また、識別上の必要があれば、地名の後に地域名を付記する。あるいは、現行の地域・国名を付記してもよい。
 なお、朝鮮半島については、当時の地名が判明しない場合の地域名としては、「朝鮮」のみを採用し、かつ必要ならば、現在使用されている国名等を付記する。なおその際の国名等は現在慣用的に用いられている国名等としてよい。

HDNG:石田, 晴久(1936-)||イシダ, ハルヒサ
PLACE:台湾
HDNG:加藤, 登紀子(1943-)||カトウ, トキコ
PLACE:ハルビン(中国東北部)
NOTE:出生地の追加は「日本語の響きで歌いたい」(日本放送協会, 1990) 奥付頁
HDNG:碓井, 益雄(1911-)||ウスイ, マスオ
PLACE:京城(韓国 ソウル市)

8.3.3E 《注意事項》

E1

 日本人以外でかつ出身地が日本国以外の場合の記録方法については、別途検討を行う。

E2

 仮に詳細な単位までの出身地が判明したとしても、記録は市区町村単位までに留め、それ以下の地名等は記述してはならない。これは個人名については各個人のプライバシー上の問題が発生する可能性があるためである。

〔関連項目〕


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