目録システム利用マニュアル


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[前ページ] 付.B データベース仕様
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付.B.1 データベース仕様の概要

※データベース仕様→「データベースフィールド定義」参照

 データベース仕様には、以下の3種類があります。ここでは、各データベース仕様の見方について説明する。

■検索仕様の見方

 検索仕様とは、CAT/ILLシステムにおいて検索を行う場合の各フィールドの定義である。この仕様により、どのフィールドでどのような検索が可能か、どのような正規化が行われているのかなどが分かる。表は次のような項目からなる。

1フィールド:フィールドの名称である。
2説明:フィールドの説明である。
3SEARCH:○印は、そのフィールドがSEARCHメソッドで検索可能であることを示す。
4前方一致:SEARCH可能なフィールドで、前方一致検索が可能かどうかを示す。
5正規化:正規化の種類を示す。
6検索キーの再作成:入力された検索キーに対して、検索用インデクス作成仕様と同じ処理をかけるかどうかを示す。例えば、_TITLE_フィールドに入力された「タイトル」と「著者名」からなる検索キーに対しては、TITLEKEY作成仕様と同様の処理を行い、タイトル中の単語単位の検索キーを作成した上で、SEARCHを実行する。
7SCAN:○印は、SEARCHによって作成した検索集合に対して、SCANメソッドで文字列検索が可能であることを示す。
8備考:その他補足事項がある場合は、ここに示す。

●正規化の種類

 検索キーとして入力した文字は、以下の仕様に従って変換される。

●その他の検索仕様

 全検索キーで共通の検索仕様以外に、以下の検索仕様がある。この仕様は、項目ごとに適用の有無が決められている。

■転送仕様の見方

 転送仕様とは、CAT/ILLシステムにおいてデータを取得・表示するときの各フィールドの定義である。この仕様により、どのようなフィールドが転送されて、各フィールドのフォーマットがどのようになっているかが分かる。表は次のような項目からなる。

1.フィールド:フィールドの名称である。
2.説明:フィールドの説明である。
3.属性:CHARは文字種が1バイト(英数字)のみで固定長文字列であることを、VARCHARは可変長文字列であることを示す。
4.データ長:CHAR属性の場合はフィールドの文字数を、VARCHAR属性の場合はフィールドの最大文字数を示す。
5.繰り返し:フィールドの最大繰り返し回数を示す。
6.Edit-Type:RETRIEVEメソッド等で、各Edit-Typeを指定した時に転送されるフィールドを示す。Edit-Type-1は簡略表示に相当し、Edit-Type-2は詳細表示に相当する。Edit-Type-9を指定した時は、検索用インデクスを含めた全フィールドが転送される。
7.旧CATフィールド名:旧CATシステムでのフィールド名称である。

■更新仕様の見方

 更新仕様とは、CAT/ILLシステムにおいてデータを更新する時の各フィールドの定義である。この仕様により、更新時にそのフィールドが必須かどうか、各フィールドのフォーマットがどうなっており、どのような正規化やデータチェックが行われるかが分かる。表は次のような項目からなる。

●INSERT、UPDATE

 INSERTメソッド(CATP仕様書4.8)とUPDATEメソッド(CATP仕様書4.9)のObject-Body内のTagについて示す

●データ長

 データ長は文字数で表す。

●フィールド編集

 フィールドの値をデータベースに格納する際に、サーバが行う値の編集の内容である。

●正規化

 フィールドの値をデータベースに格納する際にサーバが行う正規化の内容を、以下に示す。

変換前変換後
2バイト(全角)英数字1バイト(半角)英数字
1バイト(半角)カナ無条件に2バイト(全角)カナ
CAP大文字
SML小文字

●チェック

 code:コードの存在チェックを行う。


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