目録情報の基準 第6版


[目次]
[前ページ] 11.1 記述の原則
[次ページ] 11.3 ヨミの表記及び分かち書き規則

11.2 外字の扱い

 目録システム用文字セット外の文字・記号等を,「外字」と呼ぶ。外字は,次のように扱う。

11.2.1 漢字の外字

 漢字の外字が出現したときは,次の辞書を「基本辞書」として,以下の手順で処理を行う。なお,異体字の判定の際は,「X0208」の包摂規準を敷衍して行う。

大漢和辞典 / 諸橋轍次.── 大修館書店
広漢和辞典 / 諸橋轍次[ほか].── 大修館書店

0 外字Xが出現した
1 基本辞書を検索する
1.1 Xが基本辞書にある
1.1.1 Xの異体字Yが目録システム用文字セットにある
1.1.1.1 XはYの誤字,略字,俗字,譌字等である → Yを使用する
1.1.1.2 XはYの誤字,略字,俗字,譌字等でない → Xを外字登録する
1.1.2 Xの異体字Yが目録システム用文字セットにない → Xを外字登録する
1.2 Xが基本辞書にない
1.2.1 基本辞書にあるYがXの異体字であると考えられる
1.2.1.1 Yが目録システム用文字セットにある → Yを使用する
1.2.1.2 Yが目録システム用文字セットにない
1.2.1.2.1 Yは基本辞書にあるZの誤字,略字,俗字,譌字等である
1.2.1.2.1.1 Zが目録システム用文字セットにある → Zを使用する
1.2.1.2.1.2 Zが目録システム用文字セットにない → Zを外字登録する
1.2.1.2.2 Yは誤字,略字,俗字,譌字等でない → Yを外字登録する
1.2.2 Xの異体字等が基本辞書にない → Xを外字登録する
 なお,誤字,略字,俗字,譌字等の判断は,基本辞書による。

11.2.2 漢字以外の外字

 UCSにない文字は,原則として,LCの採用する方式に準じて,当該言語に応じた翻字形を「◆」で囲んで入力する。(Cataloging Service Bulletin の各号を参照)

11.2.3 翻字形以外の外字の登録方法

1.基本辞書にある外字
「◆X99・・・99◆」と入力する。
ただし,「◆」(黒菱形)は,UCSの「25C6」である。また,「X」は基本辞書の種類を表すコードであり,実際には,次の文字を使用する。
大漢和辞典 → D
広漢和辞典 → K
「99・・・99」は,各辞典における検字番号である。
なお,大漢和辞典における「'」,又は「"」のついた検字番号は,数字のあとに,それぞれ「'」(アポストロフィ),又は「"」(引用符)を付けて表す。

2.基本辞書にない外字
「◆◆」と入力し,該当文字が表示された標題紙,奥付等のコピーを国立情報学研究所に送付する。このとき,対応するデータのID,出現フィールド等の情報を付記する。

3.連続する外字
外字が2文字以上連続する場合,1字ずつ「◆◆」で括って入力する。

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