目録情報の基準 第6版
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9.3 典拠形アクセス・ポイント
典拠形アクセス・ポイント(HDNG)は,その著作その著作を一意に識別する文字列である。
典拠形アクセス・ポイントには,図書書誌データの著作のアクセス・ポイントの形及び表記の統一と,他のアクセス・ポイントとの区別に必要な識別要素が含まれる。
9.3.1 典拠形アクセス・ポイントの構成
典拠形アクセス・ポイントは,著作の優先タイトルを基礎として構築する。その形に は、優先タイトルと創作者(個人・家族・団体)に対する典拠形アクセス・ポイントを結合した形と、優先タイトル単独の形とがある。前者を結合形、後者を単独形とよぶ。いずれについても、必要に応じて識別要素を付加する。
また,日本語のものにはタイトルのヨミを,中国語名称には名称のヨミ及び名称のその他のヨミが付加される。韓国・朝鮮語名称については,ハングルヨミを付加する。創作者の優先名称が日本語等の場合には、そのヨミも付加する。
9.3.2 典拠形アクセス・ポイントの形
- 典拠形アクセス・ポイントは,一意でなければならない。すなわち,他のものと同一の形(判明している限り)となる場合は,何らかの識別要素を加え,別の形にする必要がある。
- 典拠形アクセス・ポイントの決定に際しては,その著作の体現形又は参考資料によって最もよく知られている言語を選択する。容易に判明しない場合は、原版タイトルの言語を選択する。
- 著作の言語が日本語,中国語又は韓国・朝鮮語である場合は,目録用言語として日本語を適用する。その他の言語の場合は,英語を適用する。
- 作曲者を有する音楽作品は,その著者名アクセス・ポイントのもとに著作のタイトルを記録する。
- 著者を有する中国語資料の古典作品は,その著者アクセス・ポイントのもとに著作タイトルを記録する。
- 典拠形アクセス・ポイントには,言語,訳及び刊年等は含めない。これらは,書誌データの UTLフィールドの「その他の情報」に記録する。
9.3.3 異形アクセス・ポイント
典拠形アクセス・ポイントとして選択しなかった異なる形は,異形アクセス・ポイントとして,著作典拠データのSFフィールド(から見よ参照)に記録することができる。
9.3.4 典拠形アクセス・ポイントの表記
- 和書系の名称は,資料に顕著に表示されている文字の形で記録し,原則として,ヨミを付ける。
- 洋書系の名称は,ラテン文字で表記する。
- 中国語で表記される名称については,当該ピンイン表記を「その他のヨミ」として記録することができる。
(例)山海経||センガイキョウ||shan hai jing (「shan hai jing」がその他のヨミ)
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