目録情報の基準 第5版


[目次]
[前ページ] 2.3 所蔵データセット
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2.4 典拠データセット

 典拠データセットは,参加組織が共有しているデータセットであり,書誌的記録の検索おいて集中機能を実現するために、典拠形アクセス・ポイントを管理するものである。

 典拠データセットには,著者名典拠データセット(NAME),著作典拠データセット(TITLE)がある。

2.4.1 典拠データセットの収録対象

 著者名典拠データセットには,著者の典拠形アクセス・ポイントとなる名称を収録する。名称には,個人名,家族名,団体名及び会議名がある。

 著作典拠データセットには,著作の典拠形アクセス・ポイントとなる著作の名称を収録する。

2.4.2 典拠データ

 典拠データには,典拠形アクセス・ポイント及び典拠形アクセス・ポイントに関連する情報を記録する。

(1)データ作成単位
 典拠データは,同一著者(個人,家族,団体及び会議),あるいは同一著作に対し,1データを作成する。

 ただし,目録規則に規定されている場合は,同一個人等に対し,関連する複数のデータを作成することがある。

(2)典拠形アクセス・ポイントと異形アクセス・ポイント
 典拠データの主たる要素である典拠形アクセス・ポイントは,本基準及び目録規則に従って作成する。目録用言語によってアクセス・ポイントの形が異なる場合は,典拠形アクセス・ポイントの他に,別の形のアクセス・ポイントを異形アクセス・ポイントの一つとして、から見よ参照(SF)に記録することができる。

 また,本基準,又は目録規則によらない各参加組織独自のアクセス・ポイントの形は,所蔵データに記録することができる。

(3)他のデータとの関係
 典拠データは,通常,一つ以上の書誌データとの間にリンク形成が行われている。

 また,からも見よ参照(SAF)が存在する場合は,対応する典拠データとの間にリンクを形成することができる。


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