写真複製,電子的複写などの方法で原本を忠実に再現させた複製資料(マイクロ資料,録音資料,コンピュータファイル等,媒体は問わない)に適用する。
図書館等が資料の欠損部分を補うために,一部分のみを複製したものには適用しない。
雑誌の私家複製版については,それ自体が刊行を目的としていないことから,NACSIS-CATでは個別の書誌データの作成は行わない。
この複製資料に関する書誌データの作成基準は,AACR2と異なりNACSIS独自のものである。
複製資料は,原本とは別の書誌データを作成する。
同一資料から,同一の方法で作成された複製資料同士については,複製としての版や出版事項の相違により,書誌の異同を判断する。
複製時に,別のタイトルを持つ他の逐次刊行物とともに合刻されたものは,たとえそれらが変遷関係にあっても,複製資料全体ではなく収録されている個々の逐次刊行物の単位で書誌データを作成する。
各フィールド毎,次のような情報源をもとに記録する。この規則は,NACSIS独自のものである。
複製自体によって記録する。
GMD:h (マイクロ形態を示すコード「h」を記録)
NOTEに注記した原本の出版年を記録する。
複製資料の場合,複製版の出版地のコードを記録する。
原本の言語コードを記録する。
複製を示すコード「c」を記録する。
REPRO:c
複製資料の場合,記録しない。
複製資料の場合,複製版の番号等を記録する。原本のISSNについては,XISSNフィールドに記録し,同時にNOTEフィールドに記録する。(→ 7.2.7F3.17)
原本に該当する情報源を採用する。
複製時のタイトルが原本のものと異なる場合は,VTフィールド及びNOTEフィールドに記録する。(→ 7.2.6F2,7.2.7F3.17)
複製版にのみ関わる責任表示は,EDに版責任表示として記録する。(→ 7.2.2F2)
複製版の版表示を記録する。版表示がない場合は,補記することが望ましい。
ED:Reprint ed ED:[Reprint ed.]
原本にのみ関わる版表示および関連事項は,NOTEフィールドに記録する。(→ 7.2.7F3.17)
原本の巻次・年月次を記録する。
部分的な複製は,複製された範囲に対応する原本の巻次・年月次を記録する。
複製資料の場合は,複製時の出版事項を記録する。
複製資料の場合は,複製時の形態に関する事項を記録する。
その他のタイトルは,原本及び複製時の情報源のどこからでも採用できる。
複製時に付与された原本と異なるタイトルや合刻複製版の総合タイトルについては,タイトルの種類コード(OH)とともにVTフィールドに記録し,同時にNOTEフィールドにも記録する。(→ 7.2.6F3)
注記は,原本及び複製時の情報源のどこからでも採用できる。原本の情報源からの注記としては,以下のようなものがある。(→ 7.2.7F3.17)
複製時の情報源からの注記としては,以下のようなものがある。(→ 7.2.6F2,F3,7.2.7F3.17)
複製資料の場合は,複製時の価格等を記録する。
複製資料間のタイトル変遷に関する事項は,ここに記録しない。原本のタイトル変遷関係は,NOTEフィールドに記録する。(→ 7.2.7F3.17)