PTBL | 入力レベル | 属性 | フィールド長 | 繰り返し数 | ||
1) | 2) | |||||
(Group Field) 書誌構造リンク |
必須2 | 可変長 | 4 | |||
親書誌タイトル・親書誌の責任表示 | (自動付与) | (必須1) | (可変長) | (1024バイト) | (1) | |
親書誌タイトルのヨミ* | (自動付与) | (必須2) | (可変長) | (1024バイト) | (1) | |
親書誌タイトルのその他のヨミ | (自動付与) | (必須2) | (可変長) | (1024バイト) | (2) | |
親書誌データID | (自動付与) | (不使用) | (固定長) | (10バイト) | (1) | |
その他の情報 | (必須2) | (必須2) | (可変長) | (4000バイト) | (1) | |
構造の種類コード | (選択**) | (選択**) | (可変長) | (8バイト) | (1) |
* ヨミは親書誌タイトル中に日本語が現れる場合などに記録する。
** 構造の種類コードは、登録時に指定がない場合には、"a"が自動付与される。
記述文法については、「付録6.1 図書書誌データの記述文法」を参照のこと。
PTBLフィールドは、シリーズ、全集、講座等、書誌構造を持つデータについて上位の書誌を取り扱う。
ここでは、リンク形成の有無にかかわらず最上位の集合書誌単位を総称して「親書誌」と呼ぶ。
このフィールドには、目録対象資料に関する親書誌タイトル、親書誌の責任表示、親書誌データID、その他の情報、構造の種類をデータ要素として記録する。
親書誌タイトル等を記録する。
一群のタイトルのうちあるタイトルが、中位のタイトルに相当するか別の集合書誌単位のタイトルに相当するか不明の場合は、それを別の集合書誌単位のタイトルとみなし、フィールドを繰り返して記録する。
リンク先親書誌データIDを記録する。
親書誌の番号等と中位の書誌単位に関する情報を記録する。
当該書誌単位と書誌構造を形成している書誌単位相互の関係を記録する。
PTBLフィールドは、0.4.2(図書書誌データ(親書誌)新規作成指針)及び4.0.1(固有のタイトル)、4.0.2(書誌構造)によって正当化された集合書誌単位に対応して作成する。
PTBLフィールドのデータ要素の情報源は次のとおりとする。
親書誌タイトル、親書誌の責任表示については、親書誌データのTRフィールドの情報源、すなわちタイトルページとする。ただし、シリーズについては、タイトルページの他、シリーズのタイトルページ、表紙、当該出版物のその他の部分も情報源とする。
原則として次のようなものは情報源としない。
シリーズの規定の情報源について、AACR2は、次のように改訂されている。(→AACR22.0B2)
広告や宣伝のページにある出版社による一覧(Publisher'slisting)等を情報源とした場合は、表示されていた箇所をNOTEフィールドに必ず記録する。
その他の情報のうち、番号等については資料本体とし、中位の書誌単位に関する情報については親書誌タイトルに準ずる。
親書誌データIDはシステムが自動的に付与する。
目録対象資料の親書誌タイトル及び責任表示を記録する。
記録しない。
AACR2の1.6G(シリーズ番号)及び1.6H5(サブシリーズ番号)に従い、シリーズ番号を記録する。
PTBL:Lecture notes in statistics <> v. 7//a
親書誌タイトルと関係しない数字や文字は、ここに記録しない。必要に応じて、OTHNフィールド又はNOTEフィールドに記録する。
NOTE:ACM order no.: 548910 PTBL:SIGPLAN notices <> v. 26, no. 6//a
書誌構造が3階層以上の場合で、親書誌タイトルに付与されている番号等が直下の中位の書誌単位に対応するものではなく、子書誌(又は第2の中位の書誌)に直接対応するときにも、これを親書誌の番号等として記録する。
TR:Explicit formulas for regularized products and series / Jay Jorgenson & Serge Lang, Dorian Goldfeld PTBL:Lecture notes in mathematics <> 1593 . Mathematisches Institut der Universitat und Max-Planck-Institute fur Mathematik, Bonn ;v. 21//aa
(目録対象資料は、親書誌Lecture notes in mathematics の1593巻であると同時に、中位の書誌単位 Mathematisches Institut der Universität und Max-Planck-Institut für Mathematik, Bonnの21巻でもある)
書誌構造が3階層以上の場合は、親書誌の番号等に続けて、中位の書誌単位のタイトル、責任表示、部編名、番号等を上位から順に記録する。
中位の書誌単位のタイトル、責任表示の部分の記述文法は、TRフィールドのデータ記入の方法に準ずる。(→ 4.2.1 TR)
中位の書誌単位の番号等の記述は、親書誌の番号等の記録方法に準ずる。
PTBL:Progress in clinical and biological research <> v. 310 . EORTC Genitourinary Group monograph series ; 6//aa
中位の書誌単位のタイトル、責任表示の記録の中に、「△.△」「△;△」が出現する場合は、タイトル、責任表示を中括弧({})で囲む。
PTBL:Conditiohumana : Ergebnisse aus den Wissenschaften vom Menschen <> . { Studienausgabe / Sigmund Freud ; herausgegeben von Alexander Mitscherlich, Angela Richards, James Strachey } ; Bd. 5//ab
当該書誌単位と書誌構造を形成している書誌単位相互の関係をコード化(シリーズ:a、セット:b)して記録することができる。(→ 付録 1.7構造の種類コード表)
書誌構造が3階層以上の場合は、上位から順に記録する。
登録時に指定がない場合は、構造の種類コードは"a"が自動付与される。
同一の親書誌を持つ子書誌データについては、構造の種類が同じになるようにする。ただし、構造の種類は、各参加組織の便宜のために設けられたデータ要素であるので、不都合があれば変更できる。
リンク形成時に、リンク先親書誌データのTRフィールドの情報が自動的に記録される。
リンク形成時に、リンク先親書誌のデータIDが自動的に記録される。
前記E1.3と同様の方法で記録する。
前記E1.4と同様の方法で記録する。
前記E1.5と同様の方法で記録する。
複数の親書誌を持つ場合は、親書誌の数だけPTBLフィールドを繰り返して記録する。
書誌構造リンクを形成しない場合において、別言語形など親書誌データの「その他のタイトル」に相当するシリーズタイトルを記録する必要があるときは、PTBLフィールドを繰り返して記録する。
構造の種類を記録するかどうかは、各参加組織が選択する。
「固有のタイトル」に相当しない親書誌及び中位の書誌単位の部編名は、親書誌等の番号等とみなして、スペース、セミコロン、スペース(△;△)で区切り、記録する。
TR:Theme, result, and contrast : a study in expository discourse in upper Tanudan Kalinga / Sherri Brainard PTBL:Pacific linguistics <BA00708518> ser. B ; Monographs ; no. 106//a
中位の書誌単位に対応する版表示があるものについて、その版表示はNOTEフィールドに記録する。(→ 4.2.7 NOTE)
例外として、マイクロ資料等、1書誌データに複数の出版物理単位を記述することが許容されている資料がある。(→4.0.3出版物理単位)
この場合、複数の番号等が連続するときは、最初と最後の番号等をハイフンで結んで記録する。
連続していないときは、これらをコンマ、スペース(,△)で区切り列記する。
TR:Topics in nuclear physics : a comprehensive review of recent developments : 1ecture notes for the International Winter School in Nuclear Physics held at Beijing (Peking), the People's Republic of China, December 22, 1980 -January 9, 1981 / edited by T.T.S. Kuo and S.S.M. Wong PTBL:Lecture notes in physics <BA00010187> 144-145//a
また、出版事情(「刷」の相違など)によって親書誌の番号等が変更され、既に登録されている書誌に記録されている番号等と異なる場合は、これを列記し、併せてNOTEフィールドに記録する。
リンク先のデータ要素が修正され、PTBLフィールドのデータ要素と一致しなくなった場合は、PTBLフィールドのデータ要素が自動的に更新され、リンク先のデータ内容と一致した形に修正される。*
データ要素が自動的に更新される以前の段階で、書誌データを修正した場合にも、PTBLフィールドのデータ要素の更新が行われる(強制リンク)。
*2020年8月3日末現在、修正後1分に自動更新される設定となっている。