目録システムコーディングマニュアル(NCR2018対応版)


[目次]
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8.1.1 HLYR

8.1.1A 〔形式〕

HLYR 入力レベル 属性 フィールド長 繰り返し数
所蔵年次データ 必須1 可変長 254バイト 1

8.1.1B 〔記述文法〕

 記述文法については、「付録6.4 雑誌所蔵データの記述文法」を参照のこと。

8.1.1C 〔フィールド内容とデータ要素〕

 HLYRフィールドには、所蔵する資料の巻次に対応する年次の範囲をデータ要素として記録する。

8.1.1D 〔データ記入及び記入例〕

D1

 所蔵する目録対象資料の号のうち、年次が最も古い号と最も新しい号を選択し、それぞれの号に対応する年次(所蔵開始年次と所蔵終了年次)をハイフンで結んで記入する。

VLYR:1号 (1971)-13号 (1991)
HLYR:1971-1982
HLV:1-9
(1号(1971)から9号(1982)まで所蔵している場合)

D2

 所蔵開始年次と所蔵終了年次には、4桁の西暦紀年をアラビア数字を用いて記入する。西暦紀年以外の年次表示を持つものに対しては、西暦紀年に統一変換して記入する。

VLYR:1巻 (康徳5)-
HLYR:1938-1940
HLV:1-3
(1巻(康徳5)から3巻(康徳7)を所蔵している場合. 満洲暦康徳5年は西暦1938年に、康徳7年は1940年に該当する)

D3

 所蔵する号の年次が同一年内に収まる場合においてもその同一西暦年を2つ記入し、ハイフンでつなぐ。

VLYR:1号 (1980)-
HLYR:1982-1982
HLV:3
(3号(1982)のみ所蔵している場合)
VLYR:No. 1 (1970)-
HLYR:1972-1972
HLV:13-18
(No.13から18まで所蔵しているが、各号に対応する年次は全て1972年の場合)

D4

 所蔵範囲内で巻次変更がある場合は、巻次変更の位置にセミコロン「;」を挿入し、当初の巻次表示方式をとっていた期間においての所蔵の年次の範囲と、新方式の巻次表示方式による期間においての所蔵の年次の範囲を記入する。

VLYR:1号 (1985)-5号 (1989) ; 1990年度 (1990)-
HLYR:1988-1989;1990-1990
HLV:4-5;1990
(巻次変更前の4号(1988)から5号(1989)、さらに変更後の1990年度(1990)を所蔵している場合)

D5

 巻次変更のセミコロンの位置は、当該書誌のVLYRフィールドでの位置と対応させる。ただし、所蔵範囲外での巻次変更の事実については記入しない。

D6

 目録対象資料上での、採用しようとする年次表示が複数の年にまたがる場合は、年次の幅が最も広くなるように、所蔵開始年次としては最も古い年を、所蔵終了年次としては最も新しい年を採用する。

VLYR:1号 (1981/1982)-
HLYR:1981-1986
HLV:1,3
(1号(1981/1982) と3号(1985/1986)を所蔵している場合)

D7

 実際にはまだ所蔵していないが、購入予定のある雑誌の所蔵年次データとしてはアステリスク(*)を記入する。

HLYR:*
HLV:*

8.1.1E 《注意事項》

E1

 アラビア数字とハイフン、セミコロン、アステリスク以外の記号、文字、スペース等は記入できない。

E2

 通常は、所蔵する最初の号と所蔵する最新の号の年次を記入すればよいが、所蔵する最初の号の年次よりも古い年次を持つもの、あるいは所蔵する最新の号の年次よりも新しい年次を持つものが存在する場合は、これらの号の年次を記入する。

E3

 所蔵年次の範囲が、当該書誌の年次の範囲を越えてはならない(実際は変遷前誌、変遷後誌に付けるべき所蔵データである可能性がある)。

E4

 年次が表示されていないために年次として代用した場合を除き、出版年を記入してはならない。

E5

 途中に欠号があっても、コンマで区切って不連続であることを表現してはならない。

VLYR:1960 (1960)-1990 (1990)
HLYR:1960-1990
HLV:1960-1969,1971-1990
(1960年から1969年まで及び1971年から1990年まで所蔵し、1970年は所蔵していない場合)

E6

 巻次変更の判定にあたっては、「8.1.2 HLV」を参照のこと。

〔関連項目〕


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