目録システムコーディングマニュアル(NCR2018対応版)


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6.3.1 SF

6.3.1A 〔形式〕

SF 入力レベル 属性 フィールド長 繰り返し数
(Group Field)
から見よ参照形
選択 可変長    32
   統一標目形フラグ* (選択) (固定長) (1バイト) (1)
名称 (必須1) (可変長) (254バイト)
識別要素 (必須2) (可変長)
名称のヨミ (必須2) (可変長) (254バイト) (1)
名称のその他のヨミ (必須2) (可変長) (254バイト) (2)
*統一標目形フラグは、使用しなかった目録規則に基づく標目形を記録する必要がある場合に記録していたが、NCR2018適用以降は和洋の目録規則を統一したため記録しないこととする。

6.3.1B 〔記述文法〕

 記述文法については、「付録6.6著作典拠データの記述文法」を参照のこと。

6.3.1C 〔フィールド内容とデータ要素〕

 SFフィールドには、典拠形アクセス・ポイントとして採用しなかった異形アクセス・ポイントを記録する。
 異形アクセス・ポイントには、異なるヨミによる別形、異なる字体による別形、あるいは典拠形アクセス・ポイントには採用しなかった同一著作のタイトルを記録する。
 ただし、その他のヨミについては、本項では取り扱わない。関連する各コーディングマニュアル等を参照のこと。

 HDNG: Amitāyurdhyānasūtra
 SF:観無量寿経||カン ムリョウジュ キョウ

6.3.1D 〔データ記入及び記入例〕

D1 異なるヨミによる別形の記入

 ある名称に対して、HDNGに記録された名称のヨミとは異なるヨミが存在する、あるいは知られているような場合は、それぞれのヨミを記録することができる。

 HDNG:源平盛衰記||ゲンペイ セイスイキ
 SF:源平盛衰記||ゲンペイ ジョウスイキ

D2 異なる字体による別形の記入

 例えば新字体と旧字体、正字体と俗字体といったような字体の差異によって複数の表記形が存在するような場合は、HDNGに採用しなかった字体をSFフィールドに記録することができる。
 また、漢字形に対して、他にローマ字翻字形やその他翻字形が存在するような場合はその表記形を記録することもできる。

 HDNG:Tchaikovsky, Peter Ilich, 1840-1893 -- Pikovaiíàdama
 SF:Tchaikovsky, Peter Ilich, 1840-1893 -- Queen of spades

 HDNG:光崎検校 -- 夕の雲
 SF:Mitsuzakikengô -- Yūbe no kumo

6.3.1E 〔フィールドの繰り返し〕

 から見よ参照が複数ある場合は、SFフィールドをその数だけ繰り返して、異形アクセス・ポイントを記録する。


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