目録システムコーディングマニュアル(NCR2018対応版)


[目次]
[前ページ] 4.0.2 複製資料
[次ページ] 4.0.4 電子ジャーナルの書誌記述

4.0.3 総称的タイトル

 逐次刊行物のタイトルが総称的な語からなる場合,他の逐次刊行物との識別を容易にするため,TR フィールドには必ず責任表示を記録する。(→ 4.2.1F5.44.2.1F5.5

4.0.3A 〔判定基準〕

 総称的なタイトルであるかどうかの判定は,LCにおける次の判定基準に準拠して行う(Cataloging service,Bulletin.112,p.10-11)。

1. ISDS における総称的な語の定義は,「出版物の種類および(または)頻度を示すもの」である。各々の判断は,この定義に拠るものとする。

(例)

会議録 月報 速報
会誌 研究 年報
会報 研究報告 プログラム
概要 広報 報告
季報 雑誌 報告書
紀要 資料 要覧
機関誌(紙) 技報(技術報告) 資料集 通信
統計 統計年報 ニュースレター 年鑑
年次報告 レポート 論集 資料図録
博士学位論文 ディスクロージャー誌
研究紀要 研究年報 調査月報 調査レポート
試験成績書 事業概要 事業年報 事業資料集
業務概要 業務年報 業務成績報告書 実践集
実践集録 実践報告 実践報告集
Annual conference proceedings 
Annual report
Bulletin 
Circular 
Journal
Membership directory 
Occasional newsletter
Official report 
Pamphlet
Preliminary report
Proceedings of the conference 
Program 
Record 
Research paper 
Review
Special report
Transactions

2. タイトル中に主題内容や範囲を示す語を含む(あるいはこれらの語によって構成されている)場合は,総称的とはみなさない。

(例)

近代文学研究
経済
経営研究 
人類学研究
天文学
行動科学研究
化学雑誌
科学
医学中央雑誌 
Anthropological reports 
Seismological bulletin 
Astronomy
Behavioral science series 
Chemical bulletin 
Clinical science
Science bulletin 
Medical series bulletin

3. タイトル中に出版物の頻度または種類を示す語以外のものを含む場合は,通常総称的タイトルとみなさない。

(例)

熊本市勢要覧
健康管理年報
Average monthly weather outlook 
External trade statistics 
Employment statistics 
Nationalities papers 
Staff papers series
Services and organization guide 
Summary of general legislation 
Technical services program 
Training & methods series 
Tutorial lecture series
State salary survey

4. 洋資料については、タイトルが頭字語やイニシャル語を含む(あるいはそれらで構成されている)場合,総称的とみなさない。

(例)

B.E.A. staff paper
B.I.S. report
Research report ADM
Bulletin GT

5. 洋資料については、一般的に,タイトルが 5 語より多い語(重要でない語は除く)で構成されている場合,総称的とみなさない。

(例)

Directory of faculty, professional and administrative staff, and students 
Appropriation statements by departments and agencies, all funds 
Annual descriptive report of program activities for vocational education

6. その語が総称的かどうか疑わしい場合,総称的とみなしてよい。


[ページの先頭]