目録システム利用マニュアル


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[前ページ] 3 参照データセットの種類
[次ページ] 3.1.1 データセット検索の優先順位
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3.1 参照データセットの種類

 目録システムでは、他の目録作成機関によって作成されたデータ(MARC)を利用できます。参照データセットとは、目録システム用にMARCを変換したものです。

 総合目録データベースに新たな目録を登録する際に、参照データセットのデータを流用できます。これにより、新たに登録するデータの内容をすべて入力する必要がなくなります。

■参照データセットと総合目録データベースの違い

 参照データセットのデータは、以下の点で総合目録データベースと異なります。

●データ間のリンクが存在しない

 総合目録データベースに存在する、書誌データ−書誌データ、書誌データ−典拠データ間のリンクがないため、リンク参照を行うことはできません。

●所蔵データがない

 国立図書館で作成した参照データセットの場合、その図書館で当該資料を所蔵していることになります。しかし、所蔵データは総合目録データベースには存在せず、リンク関係もありません。所蔵データに相当する請求記号、登録番号等は、参照データセットの書誌データ中に記録されています。

●データを修正できない

 参照データセットのデータそのものを修正することはできません。必要な場合は、いったん総合目録データベースに取り込む操作を行ってから、総合目録データベース中のデータとして修正を行います。

■参照データセットの種類

 以下の表は、利用できる参照データセットの一覧です。

●図書書誌の参照データセット

参照データセット名説明種別作成機関
JPMARCJAPAN/MARC(図書)国立国会図書館
TRCMARCTRC MARC図書館流通センター
USMARCUSMARC(books)米国議会図書館
USMARCXUSMARC
(maps, music, visual materials)
米国議会図書館
GPOMARCGPO MARC米国政府印刷局
UKMARCUK MARC大英図書館
DNMARCDeutsche Nationalbibliograhieドイツ国立図書館
CHMARCChina MARC北京図書館(中国国家図書館)
REMARCUSMARC(遡及的機械可読目録)米国議会図書館
KORMARCKORMARC韓国国立中央図書館
RECON*総合目録データベース 国立情報学研究所
*遡及入力により作成されたデータで、所蔵データとのリンクがあります。

 ●雑誌書誌の参照データセット

参照データセット名説明種別作成機関
JPMARCSJAPAN/MARC(逐次刊行物)国立国会図書館
USMARCSUSMARC(serials:逐次刊行物)米国議会図書館

●目録システム間リンク

 Z39.50、SRUクライアント機能を使うことによって、BNE (Biblioteca Nacional de España)などの外部機関の提供データの参照利用が可能です。

●著者名典拠の参照データセット

参照データセット名説明種別作成機関
JPMARCAJAPAN/MARC(著者名典拠)国立国会図書館
USMARCAUSMARC(name authorities)米国議会図書館

●著作典拠の参照データセット

参照データセット名説明種別作成機関
USMARCTUSMARC(name authorities)米国議会図書館

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