目録システム利用マニュアル


[目次]
[前ページ] 2.7.3 漢字統合インデクス
[次ページ] 3 参照データセットの種類
[索引]

2.7.4 検索上の注意

■ISBNからの検索

 セットものの資料に対して1つのISBNが付与され、出版物理単位それぞれに対してはISBNが付与されていない場合には、親書誌データがヒットしたり、セットに属する各出版物理単位が複数件ヒットしたりすることもあります。

 また、書誌データにISBNが記述されていなかったり、資料に誤ったISBNが記述されていたりすることもあります。

 ISBNから検索して、目的のデータにヒットしなかった場合は、検索キーを変えて検索する必要があります。

■タイトルからの検索

●ヨミからの検索

 ヨミは、データに記録された分かち書きの単位で、検索用インデクスが切り出されます。

 判断が難しい分かち書きの場合、分かち書きに「ゆれ」が生じる可能性があります。

ヒント

●タイトルの漢字表記形の単語からの検索

 漢字の単語単位の検索用インデクスは、データに記録されたタイトルの記述部分とヨミとを照合して作成されます。このためヨミからの検索と同様に、分かち書きの単位に「ゆれ」があるものについては注意が必要です。

 求める書誌データがヒットしない場合、検索キーを変えて検索する必要があります。

 また、表記形とヨミとを正しく対応させることができない場合は、漢字の単語単位の検索用インデクスが正しく作成されないことがあります。

●階層のある書誌の検索

 階層のある書誌は、親書誌データのタイトルか子書誌データのタイトル、あるいはその両方を入力して検索します。

 書誌階層があっても親書誌とのリンクが形成されていないデータは、書誌構造リンク参照でヒットしません。

●巻冊次等からの検索

 VOLのインデクスはデリミタごとに切り出し、ストップワードは除かれます。例えば、「第2巻」から切り出される検索用インデクスは「第2巻」、「v. 2」は「2」となります。

  「第2巻」のように、VOLのインデクスは記入されたデータの通り切り出されます。他の要素と掛け合わせて検索する際に、データの通りを指定しないと、検索結果は論理積となりますので注意が必要です。

 また、巻冊次等からのみの検索は膨大な件数がヒットしますので、かならず他のキーワードを含めて検索してください。

■責任表示からの検索

 ●著者の典拠形アクセス・ポイントからの検索

 書誌データ中のALフィールドには著者の典拠形アクセス・ポイントが記録されます。個人名の典拠形アクセス・ポイントは、原則として「姓、コンマ、スペース、名」という形で作成されますので、姓と名を区切って入力する必要があります。

 団体名の典拠形アクセス・ポイントは、内部組織まで含めた形で作成されます。どちらにしても資料に記述されている表記で典拠形アクセス・ポイントが作成されているとは限らないことに注意が必要です。また、著者の典拠形アクセス・ポイントの検索では、和洋どちらの目録用言語に基づいて記述されているか、慎重に判断する必要があります。

●資料に記録されている形からの検索

 和資料の場合、TRフィールドの責任表示は、情報源に記述されているままの形で著者の種類を示す語(著、共著、作、文 等)を付した形で記録されます。そのため、役割表示を含む検索キーを指定する必要があります。前方一致検索もできます。

 例)「菊地家達」と指定したが、検索できず、「菊地*」で再度検索


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