目録システム利用マニュアル

2.2.8 図書書誌データの詳細

　ここでは、図書書誌データの詳細について説明します。

■図書書誌データの作成規則

●準拠する目録規則

　準拠する目録規則は、タイトルや本文の言語にかかわらず、「日本目録規則 2018年版（NCR2018）」です。

●データ要素の区切り記号

　ISBD（国際標準書誌記述）に準拠しています。

　データ要素の区切り記号は、システムがデータ要素を識別するためのしるしとなっています。

ヒント

• データ要素の区切り記号の記述について詳しくは、『コーディングマニュアル（NCR2018対応版）』の各項目を参照。

●記述の精粗

　目録規則での、「記述の第2水準（第2レベル）」に相当します。

ヒント

• 記述の第2水準（第2レベル）については、以下を参照。
  『日本目録規則2018年版』（NCR2018）

■図書書誌データの書誌階層

　図書には、同一のシリーズ名を持つ複数の単行書や、刊行頻度の極端に低い逐次刊行物など、いろいろなタイプがあります。

　このような場合、以下の単位で書誌データを作成します。

• 「親書誌データ」と「子書誌データ」
  シリーズ名など、ある集合単位で分類されている図書は、集合単位をあらわす「親書誌データ」と、図書そのものをあらわす「子書誌データ」が作成されます。

• 「版」の相違
  「版」が異なる場合は、版単位で書誌データが作成されます。なお「刷」が異なる場合は、刷毎の書誌データは、原則として作成されません。

• 原本と複製資料
  原本のデータと複製資料のデータは、それぞれ別個に作成されます。

• 資料種別の相違
  資料種別が異なる場合は、種別ごとにデータが作成されます。

●親書誌データと子書誌データ

　シリーズや全集、講座等のセットものの場合、データの作成単位は、親書誌データと子書誌データです。階層が3階層以上ある場合は、階層の最上位および最下位のデータだけ作成されます。

例1：書誌階層が2階層
以下の図書は、「現代図書館学講座」シリーズ中の1冊です。
この場合、書誌階層は右下図のようになります。

例2：書誌階層が3階層
以下の図書は、「人間と音楽の歴史」シリーズ中の1冊です。
このシリーズはさらに「古代音楽」、「中世とルネサンス音楽」などの階層に分かれています。この場合、書誌階層は右下図のようになります。

※中位の書誌単位の内容は、子書誌データのPTBLフィールドに記述されます。

ヒント

• 書誌データをどの単位で作成するかは、「固有のタイトル」で判断します。詳しくは、『目録情報の基準 第6版』を参照。

■図書書誌データのデータ内容

　図書書誌データの主なデータの内容は、以下のとおりです。