II 「目録情報の基準」の変更点

図1-1データベース構成図

 CHINAMARCを追加

2.2.1(2) 和資料と洋資料

 →[削除]

2.2.1(3) 中国語資料の扱い

 →[削除]

4.1.2 記述ブロック(図書書誌レコード)

 データの記述にあたって適用する目録規則は,原則として日本語資料・中国語資料についてはNCR(日本目録規則)1987年版改訂版,左記以外の資料についてはAACR2・・・とする。[変更]

6.1.2 記述ブロック(雑誌書誌レコード)

 4.1.2に同じ。

8.3.2 統一標目形の形

・統一標目形の形の決定に際しては,原則として,日本名,中国名についてはNCR,それ以外の外国名についてはAACR2における標目の形に関する条項を適用する。[変更]

8.3.4解説(中国語,韓国・朝鮮語の名称のヨミ)

3.中国語で表記される名称については,当該ピンイン表記を「その他のヨミ」として記録することができる。[追加]

(例) 林, 志浩||リン, シコウ||lin, zhi hao

9.2.1 統一書名典拠レコードの作成

・中国語図書については,統一書名典拠レコードの作成範囲は,当面,無著者名古典を含む古典,聖典及び音楽作品とする。[追加]

9.2.2 統一書名典拠レコードの作成単位

・中国語図書の無著者名古典を含む古典,聖典(及びその部編)の同一著作に対しては,原則として,1レコードを作成する。[追加]

9.3.2 解説(目録規則適用基準)

 著者を有する中国語資料の古典作品は,その著者標目のもとに統一タイトルを記録する。その場合,著者標目に適用した目録規則を統一タイトルにおいても適用する。[追加]

9.3.4 統一標目の表記

・ 中国語で表記される名称については,当該ピンイン表記を「その他のヨミ」として記録することができる。[追加]

 (例) 山海経||センガイキョウ||shan hai jing

11.1.1 目録システム用文字セット

 目録システムで扱うことができる文字・記号は,次のとおりである。

「JIS X0221-1995」(以下「X0221」)に依拠した文字・記号
日本の規格の代表字体があるものは,「JIS X0208:1997」(以下「X0208」)の包摂規準を適用する
したがって,原規格分離により,「X0208」で包摂されていたものが「X0221」で分離した文字についても,「X0208」の包摂を優先する(表1)[追加]
3.拡張文字セット(NVT2バイトコード)[削除]

11.1.3 制御文字

 →[削除,下記の通り変更]

11.1.3 特殊文字・記号

 「JIS X0201-1997」及び「X0208」に含まれていない特殊文字,記号,図形情報等については,11.1.2転記の原則の例外とし,以下に示す方法にしたがって記録する。

(1)特殊文字,記号,図形情報等がタイトル等の必要不可欠な要素を構成していないと判断した場合は,転記せずに省略する。その存在を明記する必要があると判断した場合は,省略したことを注記する。

(例)
 あのね
 (情報源上では「あのね   」となっている)

 The Gumby book of letters
 (情報源上ではGumby(r)となっている)

(2)特殊文字,記号,図形情報等がタイトル等の必要不可欠な要素を構成していると判断した場合

(i)当該特殊文字,記号,図形情報等を他の文字に置き換えても,本来の意味が失われない場合は,他の文字に置き換える。

(例)
      →  1/4

III [ローマ数字] →  III [アルファベットのI]

(株)  →  (株) [丸括弧と株]

      →  1月

      →  キログラム

cm  →  cm [cとm]

      →  C

XIX  siecle  →  XIXe siecle

 知 の世界へどうぞ  →  知の世界へどうぞ

 STOP    →  STOP

(ii)当該特殊文字,記号,図形情報等を他の文字・記号に置き換えると,本来の意味が失われる場合

 以下に掲げるいずれかの方法を採用して,記録する。

(a)文字セットに存在する,対応する文字に置き換え,角がっこに入れる。注記において説明を加える。

(例)
  X[2]+Y[2]
  NOTE:[2]は上つき文字

  1f 7[/]2 nuclei
  NOTE:On t.p. "[/]" is subscript

(b)2つ以上の要素に分離し,一列で表記し,角がっこに入れる。注記において説明を加える。

(例)
  [○秘]レポート
  NOTE:[波諫は合成文字

  [・ap.]
  NOTE:ap.は・内に表記されている

(c)記述対象資料で使用されている言語における,当該記号の一般的な名称等に置き換え,角がっこに入れる。その言語での名称が明らかでない場合には,NCRを適用する資料については日本語,AACR2を適用する資料については英語を使用する。情報源にヨミがふられている場合には,そのヨミに従う。注記において説明を加える。

(例)
  虹の花嫁は[ハート]のエース
  NOTE:[ハート]はハートマークによる表示

  Poe[try] and free verse
  NOTE:On t.p. "[try]" appears as an illustration in the form of a tree
  (情報源上ではPoe となっている)

11.2.1 日本語の外字→漢字の外字[変更]

 漢字の外字が出現したときは,次の辞書を「基本辞書」として,以下の手順で処理を行う。なお,異体字の判定の際は,「X0208」の包摂規準を敷衍して行う。

11.2.2 日本語以外の外字→漢字以外の外字[変更]

11.2.3 外字の登録方法

 なお,UCS(JISX0221)を用いる場合は,種類を表すコードは次の文字を使用する。→[以下例まで削除]

11.2.4 図形情報等→[削除]

11.3.1 目的(ヨミの表記及び分かち書き規則)

 中国語資料については,ピンイン表記を「その他のヨミ」として記録することができる。[追加]

(例)
  ||チュウゴク ブンガク ハッテンシ||zhong guo wen xue fa zhan shi

11.3.4 中国語資料のヨミの表記及び分かち書き規則[追加]

11.3.4.1 目的

 この規則は,中国語書誌に付与される日本語ヨミのゆれを少なくするための目安であり,日本語資料と同様に,分かち書きされたヨミから単語単位の検索用漢字インデックスを作成し,オンライン検索を可能にすることを目的とする。これは,中国文化を反映した語を含む日本語資料にも適用する。

11.3.4.2 ヨミの表記

1) 原則として,日本語慣用の音読みをカタカナで表記する。

熟語の読みの典拠は,「大漢和辞典語彙索引」(大修館)(以下「語彙索引」と略称する)の中で音読みされている語とする。
「語彙索引」にない語は,注(13頁)の方式に従い,漢字1字ごとの一般的な音読みを与える。

(i)日本語で音読みされる語は日本語の慣用音どおりとし,無理に漢音を使用しない。

(例)
    ケイザイ
    シイカ
  黄金  オウゴン
  古今  ココン
    イッツイ フウフ

(ii)日本語で訓読みや一部訓読みが一般的なもの,および日本語にない語は,漢字1字ずつの一般的な音読みを与える。

(例)
      コウジョウ
  大型    ダイケイ
      ドクブツ
  内幕    ナイマク
     ヤショウビ
  家     カ
    *巴金の「家」
  初恋    ショレン
    *屠格涅夫(ツルゲーネフ)の「初恋」
    ラクダ ショウシ
    *原音読みの「ルオトゥシヤンズ」としない
    キョウチン キギョウ
    *「(郷)」の一般読みは「キョウ」

(iii)典拠に漢音読みと呉音読みがある語は,漢音の読みを採用する。

(例)
      イメイ
      フウジョウ
      ケイテン
    コウメイ ニッポウ
  工夫    コウフ
      ジンカン