VLYR | 入力レベル | 属性 | フィールド長 | 繰り返し数 |
巻次・年月次に関する事項 | 必須2 | 可変長 | 1024バイト | 4 |
巻次・年月次表示 別形式の巻次・年月次表示 巻次変更後の巻次・年月次表示 |
必須1 選択 必須2 |
無 有 有 |
記述文法については、「付録6.3 雑誌書誌データの記述文法」を参照のこと。
NCR87R3 13.3.0.2の採否は,次の通りとする。
VLYRフィールドには,逐次刊行物の各出版物理単位を順序付けする巻次及び年月次表示を記録する。
巻次は番号などにより順序付けを示すものであり,年月次は年月日あるいはそれに準じた暦に関連する記号により順序付けを示す。これに対して出版日付は,出版年や出版日を明示したものであり,年月次と基本的に性格を異にする。巻次・年月次を持たない資料は,逐次刊行物として扱うことはできない。
VLYRフィールドのデータ要素の情報源は,当該出版物全体とする。(→ NCR87R3 13.0.3.2)
ただし,初号(あるいは変遷直後号)と終号(あるいは変遷直前号)によってのみ,記録が可能である。初号も終号も所蔵していない場合は,このフィールドには記録できない。(→ NCR87R3 13.3.1)
巻次の転記は,数詞・数字は原則としてアラビア数字を用いる。巻次の「第」の字は省略する。(NACSIS独自規定)
欧文表記の場合は,各言語の大文字使用法,標準的な略語・数詞に変換して記録する。(→ NCR87R3 付録2)
VLYR:1輯
VLYR:1回 (表記は「第1回」)
VLYR:1巻1號
VLYR:Vol. 1, no. 1
年月次は,対応する巻次に続けて丸がっこ(( ))内に記録する。転記にあたっては,数詞・数字は原則としてアラビア数字を用いる。
明治以降の元号は,頭1字のみに短縮する。「年・月・日」「号・版・度」など年月次の数字に付随する文字は,省略する。(NACSIS独自規定)
欧文表記の場合は,各言語の大文字使用法,標準的な略語を使用して記録する。(→ NCR87R3 付録2)
VLYR:1巻1号 (大1.12)-
VLYR:1輯 (明41.5)-
VLYR:1次 (明6.7)-65次 (昭15)
VLYR:1回 (昭61.2)-
初号・変遷直後号の巻次年月次とハイフン(-)を記録する。
VLYR:1集 (昭59.5)-
VLYR:-240号 (昭18.12) ; 1巻1号 (昭23.10)-
初号の巻次・年月次が既に記録されている場合は,何も記録しない。
ハイフン(-)と終号・変遷直前号の巻次・年月次を記録する。
VLYR:-復刊4号 (昭62.10)
VLYR:-132回 (明43.6)
初号に巻次・年月次の表示がない場合,それに続く号で順序づけと見なせる数字・記号が出現する場合,その表示方法に従って,初号の巻次・年月次を補記することができる。(→ NCR87R3 13.3.1.1)
VLYR:創刊[1]号 (1991.3)-
VLYR:創刊準備[0]号 (1981.11)-
VLYR:[昭和33年上期 (昭33.上期)]-
巻次の表記が全く現れない場合は,年月次を代用して記録する。(NACSIS独自規定)
巻次が途中で消滅した場合には,巻次変更の扱いが必要である。
VLYR:平成元年1月号 (平1.1)-
VLYR:昭和41年 (昭41)-昭和49年 (昭49)
VLYR:1巻 (昭40)-4巻 (昭43) ; 昭和44年 (昭44)-
(5巻以降には,巻次表示が現れない)
年月次の表示が全く現れない場合や,途中で消滅した場合には,出版年,頒布年などを補記する。(→ NCR87R3 13.3.2 補記についてはNACSIS独自規定)
VLYR:28巻7号 ( [平1.3] )-
記入すべき号が合併号である場合,合併号を一つの号であると見なし,号を切り分けては記録しない。その場合の接続記号は,表紙などに用いられている表示をそのまま記録する。
VLYR:昭和34〜35年度 (昭34〜35)-昭和63年度 (昭63)
VLYR:1号 (1951.12)-149-150号 (1989.3)
VLYR:1巻1・2号 (平1.4・5)-
VLYR:6/7/8号 (1964/1965/1966)-
単一の号しか刊行されなかった場合は,その号が初号でありまた終号であると見なし,その号の巻次・年月次を2つ記入し,ハイフン(-)でそれらをつなぐ。(NACSIS独自規定)
VLYR:1号 (1960.11)-1号 (1960.11)
2以上の巻次・年月次の表示方式がある場合,表示されている順序でそれらを記録する。(→ NCR87R3 13.3.1.2)
ただし,以下のような場合は,優先順位に従うこととする。(NACSIS独自規定)
変遷後に付与された巻次は,変遷前誌より引き継いだ巻次より優先使用する。
当該の逐次刊行物固有の巻次は,他の逐次刊行物と共有する巻次より優先して使用する。また,全ての部編に共通する巻次とその部編に固有の巻次とでは,その部編に固有の巻次を優先使用する。
巻次の採り方が同一の,日本語と別言語(別文字)による表示がある場合,日本語表示のみを採用する。
× VLYR:1巻1号 (昭60.1)- = Vol. 1, no. 1 (Jan. 1985)- のようには記録しない。
2階層の巻次(巻号表示など)は,1階層の巻次(通号表示など)より優先使用する。
VLYR:1巻1号 (昭36.1)- = 通巻1号 (昭36.1)-
VLYR:1巻1号 (昭36.1)-27巻12号 (昭63.12) = 通巻1号 (昭36.1)-324号 (昭63.12)
上記の優先して使用する巻次表示以外の表示も併記することができる。併記する場合は各方式間をスペース,等号,スペース(△=△)でつないで表示する。
VLYR:-34巻2号 (昭59.2) = -通巻396号 (昭59.2)
VLYR:復刊1号 (昭62.1)-復刊4号 (昭62.10) = 通刊13号 (昭62.1)-通刊16号 (昭62.10)
巻次の取り方が変更になった場合,旧方式による初号,終号の巻次・年月次を記録したあと,スペース,セミコロン,スペース(△;△)に続いて新方式による巻次・年月次を記録する。(→ NCR87R3 13.3.1.3)
ただし,以下のような方法を採用する。(NACSIS独自規定)
VLYR:1号 (昭60.2)-12号 (昭60.12) ; 1巻1号 (昭61.1)-
優先順位が下位であった表現方法を繰り上げて使用する。
VLYR:1巻1号 (平2.1)-1巻12号 (平2.12) ; 13号 (平3.1)-
VLYR:1巻 (平2.1)-12巻 (平2.12) ; 1巻 (平3.1)-
このような場合,別に書誌データを作成すべき場合もある。出版者や編集者の意図から継続関係の十分な調査が必要である。(→ 0.4.3B4)
年月次の変更は巻次変更とは見なさず,記録しない。ただし,巻次表示がないために,年月次を代用して巻次としている場合には,巻次変更と同様の扱いとし,スペース,セミコロン,スペース(△;△)に続けて,新しい年次を記録する。
年号が年次となっている場合で,改元前と改元後の年号の双方が併記されている場合は,原則として改元後の年号を記録する。双方が併記されている期間については,NOTEフィールドに記録する。
VLYR:-昭和64年版 (昭64) ; 平成2年版 (平2)-
VLYR:-昭和64年1月1日 (昭64.1.1) ; 平成2年1月1日 (平2.1.1)-
VLYR:-昭和63年平成元年度 (昭63/平1)-
単なる呼称の変化は,巻次変更とはしない。
○ VLYR:1巻 (平2.1)-
× VLYR:1巻 (平2.1)-12巻 (平2.12) ; 13巻1号 (平3.1)- のようには記録しない。
他の逐次刊行物と巻次体系を共有しており,そのために巻次が不連続になる場合は,巻次変更とはしないで,NOTEフィールドにその事実を記録する。
第一分冊が,1巻1号,1巻3号,1巻5号 ....
第二分冊が,1巻2号,1巻4号,1巻6号 ....
誤植による巻次の乱れは,巻次変更としない。誤植の事実については,NOTEフィールドに記録する。(→ 6.2.7F3.12)
「巻」に相当するものがなく,号数のみが反復する場合には,号数が元に戻るたびに巻次変更とはせず,適宜の巻(年次など)を補記し,巻次が一貫するように記録する。
○ VLYR:[1990], 1 (1990.1)-[1991], 12 (1992.12)
× VLYR:1 (1990.1)-12 (1990.12) ; 1 (1991.1)-12 (1992.12) のようには記録しない。
資料全体の順序づけを示す表示(「II」,「第2次」など)の変更・追加は,巻次変更とはせず,タイトル変遷と見なし,別書誌を作成する。(NACSIS独自規定)(→ 6.2.1F2.8)
巻次・年月次について説明する必要があるときは,NOTEフィールドに記録する。(→ 6.2.7F3.12)
NOTE:号外: 昭和32年9月,昭和47年3月