目録システムコーディングマニュアル(CAT2020対応版)
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目次]
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前ページ] 第6章 和雑誌書誌データ
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次ページ] 6.0.1 タイトル変遷
6.0 通則
この章では,和雑誌書誌データ全体に共通する事項を示す。
6.0A 〔適用範囲〕
この章で規定する事項は,和雑誌書誌データに対して適用する。
6.0B 〔データの構成〕
書誌データは,以下の5つのブロックによって構成される。
- (1) ID&コードブロック
- (2) 記述ブロック
- (3) 変遷ブロック
- (4) リンクブロック
- (5) 主題ブロック
(例) <AN10005857>
- (1) CRTDT:19880120 RNWDT:19981209
YEAR:1987 CNTRY:ja TTLL:jpn TXTL:jpn
FREQ:m REGL:r TYPE:p
ISSN:09133801 XISSN:00125180 NDLPN:00052975
- (2) TR:情報の科学と技術 = The Journal of Information Science and Technology Association /
情報科学技術協会||ジョウホウ ノ カガク ト ギジュツ
VLYR:Vol. 37, no. 1 (1987. 1)-
PUB:東京 : 情報科学技術協会 , 1987-
- (3) FID:00183500
BHNT:CF:ドクメンテーション研究 / 日本ドクメンテーション協会 <AN00172819>
- (4) AL:情報科学技術協会||ジョウホウ カガク ギジュツ キョウカイ <DA00641719>
- (5) SH:NDLSH:情報科学||ジョウホウカガク//K
各ブロックは,複数のフィールドによって構成される。
個々のフィールドのうち幾つかは,複数のデータ要素によって構成される。
各データ要素は,別項に規定する区切り記号法と,規定の順序に従って記録しなければならない。
この記録方法については,6.1以下で,書誌データの構成順序に従い,各フィールドごとに説明する。
6.0C 〔各項の見出しの構成〕
各フィールド中では,次のような見出し順序に従い,必要な情報を示す。
- (1) A [形式]
各フィールドのデータ要素名と各データ要素ごとの入力レベル,属性,フィールド長,繰り返し数などを示す。
- (2) B [記述文法]
各フィールドのデータ要素の順序と区切り記号法を示す。
- (3) C [NCR87R3の区切り記号法の採否]
各フィールドのデータ要素の区切り記号法について,NCR87R3の規定の採否を示す。
- (4) D [フィールド内容とデータ要素]
各フィールドのデータ要素となる事項の解説を行う。
- (5) E [データ要素の情報源]
各フィールドのデータ要素の情報源を示す。
- (6) F [データ記入及び記入例]
各フィールドの記録方法を,必要に応じてデータ要素ごとに解説し,併せて記入例を示す。
- (7) G [フィールドの繰り返し]
幾つかのフィールドについては,同じフィールドを複数回繰り返すことができる。繰り返し可能な場合は,ここでその内容や条件を示す。
- (8) H (選択事項)
フィールドに記録される事項の中には,各参加組識が自由に選択することができるものがある。選択可能な事項がある場合は,ここでその内容や条件を示す。
- (9) I《注意事項》
各フィールドの記録に際して,目録作成者が注意しなければならない事項を示す。また,F [データ記入及び記入例]で示した方法が,システム上の制限などにより例外的な措置を取る場合について,その内容や条件を示す。
- (10) J [関連項目]
各フィールドで,そのフィールドに関わるその他のフィールドを示す。
必要に応じ,見出しを追加,変更,省略することがある。
6.0D 〔情報源〕
(初号主義)
データの記述を行う上の基準号として優先的に採用されるのは,初号である。初号が入手できない場合は,入手できるものの最初の号(所蔵最古号)に基づいてデータ記入を行う。(→ NCR87R3 13.0.3.0)
初号以外の号で記述を行った場合,記述の基準とした号についてNOTEフィールドに記録する必要がある。
(基準とする号の修正)
情報源としての優先度は,初号に近い号ほど高くなる。従って,既存の書誌データが記述の基準とした号よりも初号に近い号を入手した場合は,その号に基づいて書誌データの書き換えを行うことになる。
記述の情報源は,NCR87R3 13.0.3.1に準拠する。
各データ要素の規定の情報源は,NCR87R3の13.0.3.2に準拠する。
書誌データの入力は,現物の情報源に拠って行うことが原則であるが,新規の予約雑誌にかぎり,以下のような運用により簡略なデータを仮登録することを可能とする。(NACSIS独自規定)
- (1) 書店カタログなどに基づき,簡略な書誌データを記録できるものとする。
- (2) このとき,その書誌データが仮登録雑誌(予約雑誌)であることを,必ずNOTEフィールドに記録する。 (→ 6.2.7 F3.2)
NOTE:仮登録雑誌
- (3) 仮登録雑誌の書誌データは,現物を入手した時点で修正し,正式登録の状態とする。
- (4) 仮登録雑誌の所蔵データの年次フィールドHLYRと巻次HLVフィールド両方に,仮登録であることを示すアスタリスク(*)を入力する。
6.0E 〔データ記入〕
データ記入にあたっての,区切り記号法,誤記,誤植,脱字などの扱いについては,第2章 和図書書誌データ 2.0 D [データ記入]の規定に従う。
新規書誌データを作成した場合や,書誌データを修正した場合(→ 23.0),または,タイトル変遷関係について新しい事実を発見した場合は,国立情報学研究所に報告する。
報告時に送付するものは以下のとおりである。
- (1) 報告内容についての説明(新規作成・修正・変遷報告の別,および対象書誌ID,報告者の連絡先等)
変遷報告の場合は,変遷注記用データシート
- (2) 書誌データの詳細表示画面の画面コピー等
新規作成:作成した書誌データの画面
書誌修正:修正前の画面と,修正後の画面の両方
タイトル変遷:関連する書誌データの画面
- (3) 報告の根拠となった情報源
新規作成:記述の根拠となった号の規定の情報源箇所のコピー等
タイトル変遷:タイトル変遷と考える根拠となった情報源箇所のコピー等
書誌修正:修正する根拠となった巻号・情報源箇所のコピー等
変遷前誌・後誌の作成や修正を伴う場合には併せてそのコピー等
送付先:国立情報学研究所 学術基盤推進部 学術コンテンツ課 NACSIS-CAT(雑誌)担当
〒101-8430 東京都千代田区一ツ橋2-1-2
FAX:03-4212-2382
質疑のある場合は,必要に応じて国立情報学研究所と連絡・協議を行うこととする。
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