写真複製、電子的複写などの方法で原本を忠実に再現させた複製資料(マイクロ資料、録音資料、コンピュータファイル等、媒体は問わない)に適用する。
図書館等が資料の欠損部分を補うため、一部分のみを複製したものには適用しない。
以下これを便宜的に次のように区分する。
複製資料は、原本とは別の書誌データを作成する。(→「目録情報の基準 第5版」4.2.2)
同一資料から、同一の方法で作成された複製資料同士については、次のような扱いにする。
NCR87R3に指示された情報源に従う(→NCR87R3 1.0.3.1A等)。すなわち、複製資料自体に所定の情報源があれば、原則として、これによる。原本の情報は注記する。
また、必要に応じて、原本のタイトル、著者等を、それぞれ、VTフィールド、ALフィールドに記録する。
特に複製資料自体の情報源がなければ、原本の所定の情報源による。
原本の所定の情報源による。
ただし、一般資料種別(GMD)、特定資料種別(SMD)、複製コード(REPRO)については、複製資料自体によって記録する。
原本の出版・頒布等に関する事項はNOTEフィールドに記録する。
出版を目的とした複製資料と同様に扱う。ただし、出版年については著作権登録年等の成立年を記録し、それぞれの製作年(複製の日付)を出版年とはしない。
原則として2.1以下に示した方法に従い記録する。ただし、次の点に留意する。
cと記入する。
REPRO:c
原本代替資料であることを示す表示はEDフィールドには記録しない。
(誤) ED:[私家複製版]
原本代替資料は、「( : 私製)」と記録し、原本の出版・頒布等に関する事項はNOTEフィールドに記録する。
PUB:( : 私製)
注文生産による複製資料のそれぞれの製作年は、必要に応じて、所蔵データのCPYRフィールドに記録する。
注記を記録する順番は、書誌的事項の順番に準ずる。
出版を目的とした複製資料及び注文生産による複製資料の原本の情報は、原則として、NOTEフィールドに記録する。
NOTE:埼玉県秩父繊維工業試験場 昭和35年5月刊の復刻
原本代替資料の場合、原本の出版・頒布等に関する事項をNOTEフィールドに記録する。