目録システムコーディングマニュアル(NCR2018対応版)


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2.2 記述ブロック

2.2A 〔構成〕

 記述ブロックは、基本的に目録記入の記述の部分に相当し、次の2種類のフィールド群で構成される。

1 目録記入の伝統に則って用意された項目
TRフィールド
EDフィールド
PUBフィールド
PHYSフィールド
NOTEフィールド
IDENTフィールド
2 検索の便宜のためデータ要素の索引化を考慮した項目
VTフィールド
CWフィールド

A1 TRフィールド

 書誌的記録成立の要件としての目録対象資料のタイトル及び責任表示に関する事項を記録するために設けられた、最も重要なフィールドである。

A2 EDフィールド

 目録対象資料がどのような版であるかを示す事項を記録するために設けられたフィールドである。

A3 PUBフィールド

 目録対象資料の出版物としての成立状況、資料の製作に関する事項を記録するために設けられたフィールドである。

A4 PHYSフィールド

 目録対象資料の形態の把握、資料の管理上必要な事項を記録するために設けられたフィールドである。

A5 VTフィールド

 目録対象資料の「その他のタイトル」による検索を可能にするために設けられたフィールドである。(→ 付録 1.4 タイトルの種類コード表)
 このフィールドには、TRフィールド等には記録しない、キータイトルや略タイトル、注記されるタイトル、検索上必要と思われる別の形のタイトルを記録する。

A6 CWフィールド

 目録対象資料の構成部分である著作単位のタイトル及び責任表示による検索を可能にするために設けられたフィールドである。
 このフィールドには、構成部分である著作単位を記録する。
 また、目次の記述も許容する。

A7 NOTEフィールド

 他のフィールドには記録できないが記録することが望ましいと思われる情報、他のフィールドに記録した事項で補足・説明を加えることが望ましいと思われる情報を記録するために設けられたフィールドである。

A8 IDENTフィールド

 インターネット上のコンテンツへのアクセス先のURLなどに関する事項を記録する。

2.2B 〔データ記入〕

 目録記入の伝統に則って用意された項目については、このマニュアルに規定する以外の事項については、原則として、目録規則の該当する条項に基づいてデータ記入を行う。
 検索の便宜のためデータ要素の索引化を考慮した項目については、このマニュアルに基づいてデータ記入を行う。

2.2C 〔システム追記〕

 既存の書誌データに自動でフィールドを追加し、外部機関作成書誌データに含まれていた件名などの情報を記入することを「システム追記」(→「目録情報の基準 第6版」4.7.1)と呼ぶ。
 記述ブロックでは、CWフィールドがシステム追記の対象である。


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