目録システムコーディングマニュアル(CAT2020対応版)


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[前ページ]第8章 著者名典拠データ(日本名:個人名)
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8.0.2 日本名、日本名以外

 ここでは個人名における統一標目形の決定に際して、統一標目の名称が日本名であるのか、日本名以外であるのかを判断する指針を示す。

8.0.2A 〔通則〕

A1

 ある著者に対して各著作の原版で用いている主な言語が日本語、中国語、韓国・朝鮮語である場合は、日本名とみなし、統一標目形はNCR87R3及び本マニュアル第8章の規定に基づいて記述を行う。
 逆に、ある著者に対して各著作の原版で用いている主な言語が日本語、中国語、韓国・朝鮮語ではない場合は、統一標目形はAACR2に基づいて記述を行う。

(例-1)
目録対象資料のタイトル : The woman in the dunes
この著書の原版の言語 : 日本語 (砂の女)
HDNG:安部, 公房 (1924-)||アベ, コウボウ
(NCR87R3の規定に従う)
(例-2)
目録対象資料のタイトル : 自由太刀余波鋭鋒
この著書の原版の言語 : 英語(Julius Caesar)
HDNG:Shakespeare, William, 1564-1616
(AACR2の規定に従う)

A2

 またある著者に対して各著作の原版で用いている主な言語が特定され得ない場合は、最初に典拠データを作成する際に用いた目録対象資料の原版で使用されている言語に基づいていずれかに決定する。

8.0.2B 《注意事項》

B1

 日本名と判断された標目に対し、AACR2を適用してはならない。
 日本名に対するAACR2に基づく標目は、統一標目形フラグとして「*」を先頭に付し、SFフィールドに記録する。

B2

 日本名以外と判断された標目に対し、NCR87R3を適用してはならない。
 日本名以外に対するNCR87R3に基づく標目は、統一標目形フラグとして「*」を先頭に付し、SFフィールドに記録する。


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