目録システムコーディングマニュアル（NCR2018対応版）

6.3.2 SAF

6.3.2A 〔形式〕

　*1):参照リンクを形成する場合、2):参照リンクを形成しない場合

6.3.2B 〔記述文法〕

6.3.2C 〔フィールド内容とデータ要素〕

　SAFフィールドは、著作の典拠形アクセス・ポイントを関連づけるために設けられたフィールドである。SAFフィールドには、相互参照先の著作典拠データの典拠形アクセス・ポイントを記録する。
　相互参照先の著作典拠データとリンク関係を成立させた場合には参照先のデータIDが含まれる。
　その他のヨミについては、本項では取り扱わない。関連する各コーディングマニュアル等を参照のこと。

6.3.2D 〔データ記入及び記入例〕

D1

　相互参照先のデータとリンク関係を成立させる場合は、システムが自動的に参照先の典拠形アクセス・ポイント(HDNG)をSAFフィールドに埋め込むので、目録作成者は記録する必要はない。

HDNG:竹取翁伝||タケトリ オキナ デン <EA00008736>
SAF:竹取物語 (KOTEN:5389) ||タケトリ モノガタリ <EA00008747>
NOTE:竹取物語の祖形

D2

　相互参照先のデータとリンク関係を成立させない場合は、目録作成者が参照先の典拠形アクセス・ポイントと一致した形を記録する。

HDNG:Merchant of Venice (Motion picture : 2004)
SAF:Shakespeare, William, 1564-1616 -- Merchant of Venice
NOTE:Motion picture adaptation of (work): Shakespeare,	William, 1564-1616. Merchant of Venice

6.3.2E 〔フィールドの繰り返し〕

　からも見よ参照が複数存在する場合は、SAFフィールドをその数だけ繰り返して記録する。

6.3.2F 《注意事項》

F1

　リンク関係を成立させない場合とは、参照MARCには著作の典拠形アクセス・ポイントがあるが、総合目録データベースでは典拠形アクセス・ポイントが作成されていないような場合である。

F2

　SAFフィールドに字体の相違、使用した言語の相違による異形アクセス・ポイント等、本来ならば別途に典拠データを作成しない形を記述してはならない。これらは、必要に応じてSFフィールドに記録する。

F3

　SAFフィールドに対して、なぜ参照としたのか、どのような参照であるのかといった説明的文言、いわゆる「説明付き参照」は記録してはならない。これらは、必要に応じてNOTEフィールドに記録する。