目録システムコーディングマニュアル(NCR2018対応版)


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5.3.4.2 SAF

5.3.4.2A 〔形式〕

SAF 入力レベル 属性 フィールド長 繰り返し数
1) 2)
(Group Field)
からも見よ参照形
選択 可変長    32
   名称 (自動付与) (必須1) (可変長) (254バイト) (1)
識別要素 (〃) (必須2) (可変長)
名称のヨミ (〃) (必須2) (可変長) (254バイト) (1)
名称のその他のヨミ (〃) (必須2) (可変長) (254バイト) (2)
データID (〃) (不使用) (固定長) (10バイト) (1)

*1)参照リンクを形成する場合 2)参照リンクを形成しない場合

5.3.4.2B〔記述文法〕

 記述文法については、「付録6.5 著者名典拠データの記述文法」を参照のこと。

5.3.4.2C 〔フィールド内容とデータ要素〕

C1

 SAFフィールドには、相互参照すべき著者名典拠データの典拠形アクセス・ポイントを記録する。

 SAFフィールドは、目録規則において認められた複数の著者名の典拠形アクセス・ポイントを持つ団体において、それぞれを関連づけるために設けられたフィールドである。

 相互参照すべき著者名典拠データが存在し、そのデータとリンク関係を成立させた場合には参照先のデータIDが含まれる。

5.3.4.2D 〔データ記入と記入例〕

D1 (相互参照先のデータとリンクを形成する場合)

 システムが自動的に参照先の典拠形アクセス・ポイント(HDNG)をSAFフィールドに埋め込むので、目録作成者がデータ記入をする必要はない。

HDNG:Instituto de Cooperación Iberoamericana (Madrid, Spain) 
SAF:Centro Iberoamericano de Cooperación <DA10490711> 
HDNG:Exxon Corporation
SAF:Standard Oil Company <DA02787792>

D2 (相互参照すべきデータとリンクを形成しない場合)

 目録作成者が参照すべき典拠形アクセス・ポイントを記録する。

HDNG:World Tourism Organization
SAF:International Union of Official Travel Organisations <>

D3

ある団体が複数の典拠形アクセス・ポイントを持つのは、その団体が名称を変更した場合のみである。

5.3.4.2E 〔フィールドの繰り返し〕

 SAFフィールドに記録すべき名称が複数ある場合は、必要な数だけフィールドを繰り返す。

5.3.4.2F 《注意事項》

F1

 互いにレベルの異なる「からも見よ参照」は作成してはならない。

(誤)
HDNG:Joint Center for Urban Studies 
SAF:Harvard University <DA00826033>
SAF:Massachusetts Institute of Technology <DA00048903>
 (誤)
HDNG:農林省農政局普及部||ノウリンショウ ノウセイキョク フキュウブ
SAF:農林水産省農政局||ノウリン スイサンショウ ノウセイキョク <DA03747578>

F2

 ある団体に対して複数の著者名典拠データが作成されるのは、その団体が名称を変更した場合のみである。それ以外の別名は、SAFフィールドではなく、SFフィールドに記録する。

(正)
HDNG:Rijkslandbouwhogeschool (Ghent, Belgium) 
SF:Landbouwhogeschool (Ghent, Belgium)
(誤)
HDNG:Rijkslandbouwhogeschool (Ghent, Belgium) 
SAF:Landbouwhogeschool (Ghent, Belgium)
(正)
HDNG:日本放送協会||ニホン ホウソウ キョウカイ
SF:NHK
(誤)
HDNG:日本放送協会||ニホン ホウソウ キョウカイ
SAF:NHK <>

F3

 相互参照すべきデータが存在しない場合は、新たに著者名典拠データを作成することができる。
 リンクすべき書誌がない場合は、相互参照リンクを形成せずにSAFフィールドを記録する。

F4

 参照データセットからの流用によって作成するときには、SFフィールド、SAFフィールドがそのままでよいか、別のフィールドに修正すべきかをよく確認する。


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