4.3 RELEASEFRAMEメソッド

 RELEASEFRAMEメソッドはクライアントがサーバに対しフレームの解放を要求するメソッドである。

4.3.1 リクエスト

4.3.1.1 Request-Line

        Request-Line    =       Method SP Handle SP Frame SP CATP-Version SP 
                                Request-Code SP Request-Phrase CRLF

 (1) Method

        Method          =       "RELEASEFRAME"

 (2) Handle

 開放を要求するフレームがバンドルしているハンドルを指定する。指定するハンドルはGETHANDLEリクエストによって取得したものでなければならない。

 (3) Frame

 開放を要求するフレームを指定する。

 (4) CATP-Version

 クライアントがサポートしている最新のCATPバージョンを指定する。

 (5) Request-Code

 リクエストコードは、リクエストを表すコードである数字3桁の0を指定する。

        Request-Code    =       "000"   ; 数字3桁の0

 (6) Request-Phrase

 リクエストの説明句として、下記のトークンを指定する。

        Request-Phrase  =       "REQUEST"       

4.3.1.2 Request-Header

 本メソッドはリクエストヘッダを必要としない。

4.3.1.3 Object-Header

 (1) Content-Length

 本メソッドはオブジェクトボディを必要としないため、Content-Lengthに0を指定する。

 (2) Encoding

 オブジェクトボディのエンコーディング方式を指定する。本メソッドでは省略しても良い。

4.3.1.4 Object-Body

 本メソッドはオブジェクトボディを必要としない。


4.3.2 レスポンス

4.3.2.1 Status-Line

        Status-Line     =       Method SP Handle SP Frame SP CATP-Version SP 
                                Status-Code SP Reason-Phrase CRLF

 (1) Method

 メソッドはクライアントがリクエストラインに指定したメソッドと同じものを指定する。

 (2) Handle

 ハンドルはクライアントがリクエストラインに指定したハンドルと同じものを指定する。

 (3) Frame

 フレームはクライアントがリクエストラインに指定したフレームと同じものを指定する。

 (4) CATP-Version

 CATPバージョンは、サーバで使用されるプロトコールのバージョンを指定する。クライアントがリクエストラインで指定したCATPバージョンが、サーバがサポートしているバージョンよりも古い場合、サーバはそのバージョンをサポートしていることが望まれる。その場合クライアント指定のCATPバージョンをステータスラインに指定する。

 (5) Status-CodeとReason-Phrase

 サーバでのリクエストに対する処理結果を意味する。各コードの詳細並びにReason-Phraseはサーバの実装による。

  1. 2xx     :       成功
     本メソッドがサーバにおいて正常に処理されたことを意味する。すなわち、ステータスラインに指定されたフレームが解放されたことを意味する。
  2. 4xx     :       クライアントエラー
     リクエストに間違った構文があるか、実行がもともと不可能である、または存在しないフレームが指定されたことを意味する。この場合フレームは解放されていないことを意味する。
  3. 5xx     :       サーバエラー
       サーバはリクエストを遂行できなかったことを意味する。この場合フレームが正しく解放されたかどうかは不明である。

4.3.2.2 Response-Header

 本メソッドはレスポンスヘッダを必要としない。

4.3.2.3 Object-Header

 (1) Content-Length

 オブジェクトボディに診断メッセージが存在する場合、そのレングスを指定する。存在しない場合は0を指定する。

 (2) Encoding

 オブジェクトボディのエンコーディング方式を指定する。オブジェクトボディが存在しない場合は省略しても良い。

4.3.2.4 Object-Body

 ステータスコードが正常以外の場合に診断メッセージを指定することができる。